続きです
思ったより子宮口が開いていて、大慌ての看護師さんに急かされて慌ただしく分娩室に移動して台に登る羽目に・・・
(心の中では、「だからずっと痛いって言うてたやん」と毒づいていましたが
)
しばし、Aさんの暴言から逃れることが出来、自分のお産に集中することが出来ました
そして、思ったこと
「医師も助産師さんも看護師さんも皆、褒め上手
「いきんで~うん、上手だよ~」
「はい、息を吐いて~そうそう、上手、上手」
指示の後に必ず誉め言葉を言ってくれはったんで、
「もっと頑張ろう」
という気になれました
そして、必死になりすぎてAさんのことは頭の中から抜け落ちていました
そして、陣痛開始から約20時間。
分娩台に登ってから1時間もしないうちに息子誕生
34W6dでの出産なので、2100gの低体重児でした。
小さい、小さい赤ちゃんでしたが、切迫早産や前期破水などを乗り越え、無事に生まれてきてくれて本当に涙が出そうになりました
で、ホッとして切開されたお股を縫ってもらっている時に聞こえてきたのは・・・・
そうAさんの恨み言のような叫び声
相変わらず、声は弱弱しいのですが、それが尚更、おどろおどろしさを増幅させているのでしょうか
めちゃ怖い
分娩室で1時間安静しないと自室に戻れないため、分娩台で晩御飯を食べていたのですが、その間もずっと横のブースのAさんの
「痛い~いたぁーい~
」
「もう嫌だぁ~痛い
」
という声を聞きながら晩御飯を食べたやすみん。
正直、味なんてしませんでしたよ
そうこうしているうちに向こうも向こうで生まれたらしく、赤ちゃんの泣き声が
看護師さんが言うには、3kg超えの女の子やったみたいです
しかし、Aさん、切開した場所を縫ってもらっているであろう間も
「痛い~」
と言っていたので、本当に痛みに弱い方やったのでしょう
ちなみに私は切開される瞬間も縫われている時もあまり痛みは感じませんでした
痛みに強い方というのもあるでしょうし、アドレナリンがドバドバ出ていたのだと
でも、人それぞれ痛みの感じ方も違いますし、お産の進み方も違います。
一言言うとすると、
普通分娩には普通分娩の
無痛分娩には無痛分娩の
帝王切開には帝王切開の
それぞれの大変さがあるのだと思います。
どれをとっても楽なお産なんてないのだと思います。
痛みに強い方の私でも
「こんな痛みは感じたことがない」
と思うぐらいでしたし
でも、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の私は、息子を産んでホッとした後、晩御飯を食べながら
「もう一人産んでもいいかも」
なんてことを呆然と思っていました
(「いや、お前、そんな簡単にできないのだから、簡単に言うなよ」と当時の自分に突っ込んでやりたい)
続きます