カルメル山[ムフラカ](2)
カルメル山の北側は険しい斜面となり、
その麓にはキション川が流れています。
キション川はムフラカの側を流れています。
この川はタボル山やギルボア山から流れ、
地中海に注ぎ込む全長37kmの川です。
↑カルメル山(ムフラカ)から見たキション川
少々見難いが、手前の真直ぐな道路の
向こう側見える曲がった線がキション川
「キション川」のアラビア語の名称は、
「ナハル・エル・ムカッタ」で、
意味は「殺害の川」となっています。
エリヤがバアルの預言者に勝利した後に、
彼らをここで殺戮したからなのでしょう。
(Ⅰ列王18:40)
↑聖エリヤ修道院にあるレリーフ
バアルの預言者殺戮の場面
エリヤはバアルの預言者との戦いの後、
カルメル山頂で雨が降るように祈りました。
そしてエリヤは同行の若者に地中海上空に
雨雲があるか見てくるように命じました。
しかし、空には雲一つありませんでした。
そのようなやり取りを七度繰り返した後、
人の手のひらほどの雲が現れました。
しかし、聖書には「しばらくすると、
空は濃い雲と風で暗くなり、
やがて激しい大雨となった」とあります。
(Ⅰ列王18:45)
この後、イスラエルの王アハブは
大雨を逃れるためイズレエルに向かいました。
すると神から力をいただいたエリヤは、
王の戦車を追い越して走って行ったのです。
(Ⅰ列王18:46)
晴れた日には地中海が見渡せ、
海から雲が上がって来るのが見られます。
水分をたっぷり含んだ雲は西風に乗って
このカルメル山にぶつかり雨を降らせます。
ヤコブはエリヤの祈りを例にあげ、
「義人の祈りは働くと、
大きな力があります」と教えています。
(ヤコブ5:16)
シャローム!!
パスター
春日部グレイスチャーチ