やることなすことが全てマイナスに作用する感があり、末期症状の岸田文雄自民党内閣で、与野党逆転の可能性が取りざたされています。

それも良しとする者ですが、具体的にそれに代わる受け皿が野党側に整っているかとなると、心もとなく全く先が見えません。

第一候補は野党第一党の立憲民主党であることは論を待ちませんが、準備万端とは言い難く、衆議院で100名弱の現有勢力ですが、次期立候補予定者は180名にとどまることからして、過半数の233人に大きく届かないのが現実です。

当然他の野党との共闘が大切で、日本維新の会と国民民主党が考えられますが、第一候補はなんといっても今迄の経緯と熱心さからして共産党でしょう。

東京15区では党内では保守系といわれる野田佳彦元首相が共産党に支援を訴え、共産党からは好意をもって受け入れられたといわれ勝利しました。

 

(野田佳彦元首相の似顔絵)

 

都知事選でも蓮舫候補の支援を打ち出している共産党なので、万が一勝利することになれば都政への影響は計り知れません。

しかし慎重派の泉健太代表は煮え切らない態度で、連立政権は否定していますが、選挙協力にはあいまいな態度に終始しています。

日米安保破棄、自衛隊の廃止を綱領に明記している共産党なので、国の根幹が異なり連立は無理で、選挙だけは協力し合い、政権獲得後に排除する可能性も一法ではありますが、フェアではなく長い目で見ると失敗するのは明らかで、有権者からいいとこどりと冷たく見放される事、間違いありません。

いずれにしても、「立憲共産党」への衣替えと揶揄されない様に、共産党との距離はしっかりとることが大切で、セコイ協力体制は、共産党にとってはプラスが大きく、立憲民主党にはメリットは一時のもので、一寸長い目で見れば禁じ手です。

せっかく政権の目が出てきた最中、多くのマスコミは共産党との共闘の大切さを言いますが、立憲民主党としては、ここは思案のしどころです。

 

               似顔絵エンピツしんちゃん