自民党が派閥パーティー収入不記載問題を受けて、不記載30名の処分を決定しました。

安倍派のトップだった世耕弘成前参議院幹事は最も重い離党勧告を受け、断腸の思いで離党することを決め、

同じ離党勧告を受けた塩谷立元文部科学相は、不満たらたらで首相に責任があると矛先を向けていますが、次の選挙が心配での行動を見透かされ評価を落としています。

この程度の処分でお茶を濁して、岸田首相の思惑通りことが収まるかは予断を許しません。

得意の外交で力を発揮する為、国賓待遇で訪米していますが、衆院解散・総選挙や秋の総裁選に向け求心力を回復するのは無理でしょう。

 

(岸田文雄首相の似顔絵)

 

党内には処分の不満がくすぶっており、岸田・麻生・茂木の3者協力関係は崩壊し、政局は流動化しています。

衆院3補欠選挙で自民党は2補選で独自候補を見送っている様では、岸田降ろしは強まりこそすれ弱まることはなく、いつ解散しても惨敗の可能性が高いです。

つじつま合わせで、自分が所属していた派閥宏池会を真っ先に離脱した岸田首相ですが、首相就任後も派閥を離れる慣例を無視して、派閥の長として活動していた事との整合性が合わず節操の欠如に呆れます。

派閥がなくならない要因として「人は3人寄れば、2つの集団が出来る」の例えがよく出ますが、「政治は数、数は力」の政界の中で勝負するしたたかさがあるなら、いっそのこと世論に阿ることなく、派閥の質を変えていくという問題解決策の方が、正道だったという気がします。

 

              似顔絵エンピツしんちゃん