自民党派閥の政治資金パーティー収入不記載問題で参議院政治倫理審査会が開かれ、テレビで安倍派の3議員の弁明する姿が放映されていました。

肝心かなめの資金還流がはじまった経緯などについては新しい進展はなく、中心人物である安倍派の世耕弘成前参議院幹事長の説明は、予想通り「知らぬ存ぜぬ」を繰り返すだけででした。

政治的道義的責任を果たす場でこのような振舞いは、説明責任を果たしていないことはハッキリしており、丁寧ですが木で鼻を括るような内容では納得がいくはずがありません。

準備期間が長かったからか言葉に窮することもなく、とうとうと自説を述べ、秘書がやったことで自分はあずかり知らぬことという、政治家特有の逃げ口上に終始していました。

誰が何時どのような理由ではじめ、なぜやめれなかったのかという疑問は解決されず、逆にますます疑惑が深まった感が強くしました。

審査会後「正直に知っていることのすべてを話させていただいたつもりだ」と開き直られては、何をかいわんやで、公開での審査会はやらなかった方が良かったというのが見た印象です。

 

(世耕弘成の似顔絵)

 

真相究明は大切ですが、ここまで進展がない中では、再発防止に対する政治資金規正法の改正が急務であることは論を待ちません。

会計責任者だけに責任をかぶせるだけではなく、政治家本人にも責任が及ぶ連座制の導入が不可欠であることがはっきりしました。

与党だけでなく野党の一部も腰が引けている感がする案件ですが、この機を逃さず一気に導入することが、最善の再発防止策になることは間違いありません。

 

               似顔絵エンピツしんちゃん