北朝鮮が、南北統一を放棄したのではないかという憶測が拡がっています。

今の段階ではあくまでも憶測ですが、この種の話は北朝鮮の十八番で、これが事実かどうかは北朝鮮研究の専門家でも決めつけられず、現段階ではという但し書きが付きます。

韓国を第一の敵対国であることを声高に叫び挑発して、常套句の「統一」「和解」「同族」の言葉を北朝鮮の民族史から完全に除去してしまい、南北統一を掲げた朝鮮戦争を仕掛けたとされる祖父の金日成主席の「高麗連邦制」をいとも簡単に放棄したという事になり金一族の優位性を否定します。

金主席の写真はすでに取り除かれているそうで、今迄の金正恩総書記の言動が極秘で独善的なことを考えると、一貫性を求めることは土台無理でこれからどう転んでいくか予断を許しません。

 

(金正恩総書記の似顔絵)

 

一番説得力があるのは、「金正恩は韓国に怯えている」という見方です。

核開発を加速させる意向を喧伝し、軍事的な優位性を強調するのは、背景に豊かな国韓国への怯えが強いからで、これは決してうがった見方ではなく以前からあり最近特に強まりました。

巷間、経済格差は50対1まで広がっていると言われる中、韓国を飲み込めないと悟ったと見るのが正解という気がします。

自由を許さず敵対心と憎しみをあおり、金一族の奴隷国家になった感が続く北朝鮮ですが、経済豊かな韓国への憧憬が特に強い若い世代に多くなっていることは間違いありません。

しかし、北朝鮮人民が世界の流れに気づき行動を起こすことはなさそうですが、少しずつ崩壊の段階に近づいてきていることは間違いなく、怯えて一見豪放磊落に見える金総書記が自暴自棄に陥ることが一番危惧されます。

 

                似顔絵エンピツしんちゃん