私は畳の上に座って、窓の外を眺めている。東側にはおっきな水たまり海が広がっている。おっきな船も漂っている。
(静かな昼下がりだな。何も無いのって平和だ)
その時だ。静かに電話のベルがなった。
「はい、もしもし」
「…」無言だった。
私は、首をかしげて電話を切った。
気分直しに、コーヒーを入れることにした。
(はーっ、もうすぐ散歩の時間だ。)
「ハチ、行くよ」
尻尾をフリフリしてついてくる。可愛いもんだ。
海辺でハチが走り回っているのを、心地よく見ていると、後ろから迫ってくる背後に、ハッとなった。
見かけは、20代の青年らしかった。
「こんにちわ」爽やかに笑顔が帰ってきた。
「こんにちわ」私はぎこちなく交わした。
「いつもここに来るのを見かけていたんです。今、暇ですか?」
「はい」わたしは、少し顔を赤らめた。
「ドライブでもしませんか?」
私は、ハチを呼んだ。
ハチは、私の声を聞いたら、すぐ来た。
わたしは、ハチの頭をグリグリかき回しながら、返答に詰まった。