朝まで5回も起きて、母をトイレに連れていく。
妻はほとんど眠れていない。
「最近は、輝山からのお呼びがないので、昼にゆっくりできるので大丈夫」と言う。
排泄は、最もプライベートな人間の尊厳に関わる行為。
誰もができる限り自分で行いたいと願うもの。
母は介護4級。
認知症で、自力で立つことも、歩くこともできないが、トイレには、這ってでも行こうとする。
誰もいない時、一人でトイレに行っていることがあった。
考えられないような力が出るそうだ。
トイレへの移動で転倒、骨折して、それ以後寝た切りになることが多いと聞く。
だから目を離せない。
人間の尊厳を考えられるということは、生きる力があるということ。
まだ長生きしてくれそうだ。