母ー最後の尊厳と生きる力ー | 出石そば「輝山・きざん」の応援隊長ブログ~新しい出発

出石そば「輝山・きざん」の応援隊長ブログ~新しい出発

大阪に出て12年、故郷出石に帰って、2012年3月、そば屋「輝山・きざん」を始めた息子の親父の応援日記。2015年12月、47年勤務した建設会社を定年退職し、顧問として再雇用され、2020年12月完全退職し、輝山に就職。

朝まで5回も起きて、母をトイレに連れていく。

妻はほとんど眠れていない。

「最近は、輝山からのお呼びがないので、昼にゆっくりできるので大丈夫」と言う。

排泄は、最もプライベートな人間の尊厳に関わる行為。

誰もができる限り自分で行いたいと願うもの。

母は介護4級。

認知症で、自力で立つことも、歩くこともできないが、トイレには、這ってでも行こうとする。

誰もいない時、一人でトイレに行っていることがあった。

考えられないような力が出るそうだ。

トイレへの移動で転倒、骨折して、それ以後寝た切りになることが多いと聞く。

から目を離せない。

人間の尊厳を考えられるということは、生きる力があるということ。

まだ長生きしてくれそうだ。

今年も同じ場所に、土筆が芽を出していた。