ビットコイン現物ETFが承認されなかったとしても、「2024年に仮想通貨は上昇するでしょう」。
仮想通貨サービス企業であるMatrixportは、週次市場レポートにおいて、2024年の見通しについて述べ、仮想通貨市場に有利なマクロ経済環境と流動性について解説しました。
Matrixportによれば、SEC(米証券取引委員会)がビットコイン現物ETFを2024年1月に承認しなかったとしても、2024年には暗号価格が上昇する可能性が高いと主張しています。
Matrixportのリサーチ部門を率いるマーカス・ティーレン氏は、流動性の低い環境では仮想通貨が苦戦する可能性があると説明しながら、将来的には流動性が高まると期待され、それによって成長するでしょうと述べました。
彼は、昨年のビットコイン価格の上昇は、高い流動性を生み出した米政府の「コロナ禍に対する過剰な刺激策」に起因しており、その制限が示唆された2021年11月にピークに達したと指摘しました。
また、FRBによる利上げサイクルの終了への期待が高まると、価格は底を打ったと述べています。
ティーレン氏によれば、米国のテクノロジー企業は負債がほぼゼロであり、不要な現金を大量に蓄えていると説明しました。
これらの企業はFRBの高金利の恩恵を受け、年間525億ドル(7.4兆円)の「フリーマネー」が手元にあると強調しました。
また、パンデミック以降、米国のマネー・マーケット・ファンド(MMF)残高が急増しており、これによって毎年約3,700億ドル(52.6兆円)の利息が支払われていると述べました。
さらに、ビットコイン価格に影響を与える要因として、2024年のビットコイン半減期と米大統領選挙を挙げました。
ビットコインの半減期は2024年4月18日前後に予定されており、これに伴い価格が上昇する可能性が高いと述べました。
また、トランプ前大統領が再選される可能性を高く評価し、彼の政策が経済と資産価格にプラスの影響を与えると期待しています。
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