香港警察は、バイナンスを装ったフィッシング詐欺について警告し、6650万円相当の被害が出ていると報告しました。
香港警察によると、過去2週間で香港在住のバイナンスユーザー11人がフィッシング詐欺の被害に遭い、その合計被害額は約6,650万円（350万香港ドル）に上るとのことです。
この詐欺の手口は、バイナンスの公式サイトを装ったテキストメッセージをユーザーに送り、メッセージ内のリンクをクリックさせるものでした。メッセージには、「アカウントが停止される可能性があるため、期限内にリンクをクリックして本人確認を行う必要がある」といった内容が含まれ、ユーザーの不安を煽るものでした。
しかし、ユーザーがリンクをクリックして個人情報を提供すると、ハッカーがユーザーのアカウントにアクセスし、ウォレット内の全資産を盗み出すことに成功したとされています。
警察は、不審なメッセージを受け取った場合には、公式サイトで提供されている「フィッシング対策ツール」や「フィッシング対策アプリ」を利用し、疑わしい場合には個人情報を入力しないよう呼びかけています。
さらに、証券先物委員会（SFC）の「暗号資産取引プラットフォーム一覧」ページへのリンクを提供し、投資家に確認を促しています。
SFCは香港の暗号資産規制当局であり、一覧には取引ライセンスを認可されたプラットフォームが掲載されています。
この警告の背後には、バイナンスを含む仮想通貨関連の詐欺事件が増加している背景があります。
また、香港警察は以前、仮想通貨取引所JPEXに関連した詐欺共謀の容疑で8人を逮捕し、その被害総額は約224億円に上ると報告しました。この事件については後に被害が広がり、被害総額は約283億円に達し、追加の逮捕者も出たとされています。
SFCはこのような事件を受けて、暗号資産取引プラットフォームの一覧を充実させ、投資家にライセンス取得状況を詳しく確認する機会を提供しています。
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