ビットコインを含む仮想通貨市場は反発し、FTXの売り圧力への懸念が後退し、市場の心理が緩和されました。
14日の米国ニューヨーク株式市場では、ダウ平均株価が前日比331.5ドル（0.96%）上昇し、ナスダック指数も112.4ポイント（0.81%）上昇して取引が終了しました。
暗号資産市場では、ビットコインの価格が前日比1.2%上昇し、1BTC＝26,597ドルとなりました。
価格は一定の範囲内で自律的に上昇しましたが、28,500ドルの価格水準、レジスタンスライン（①）、トレンドライン、および200日移動平均線（200MA）を突破すれば、さらなる勢いを得る可能性があります。
また、暗号資産取引所FTXに関連して、債権者への支払いプロセスの一環として保有資産の清算リスクについての懸念が和らぎ、市場の心理が改善されました。
米国の裁判所は13日、FTXの提案に従い資産の清算を許可し、過去の資金調達に関連するトークンにはロックアップ期間が設定され、公式委員会および特別委員会の承認のもと、毎週の売却額が1億ドルから2億ドルに制限されることが決まりました。
FTXは、市場価格への影響を最小限に抑える意向を提案書で示しています。
マクロ経済においては、最近の経済指標からは、賃金上昇率の鈍化、労働時間の増加、給与の増加が所得の伸びに制約をかけている一方、ガソリン価格の上昇が実質所得に影響を与えているという見方も出ています。
しかし、景気後退への懸念は後退しているようです。CME FedWatch Toolの金利先物動向からは、次回の米連邦公開市場委員会（FOMC）でのFRB（米連邦準備制度）の政策金利発表に関して、97%が金利据え置きを予想していることが示されており、11月のFOMCでの再休止確率も63%に上昇しています。
さらに、ドイツ銀行がスイスのフィンテック企業と提携し、デジタル資産のカストディサービスおよびトークン化サービスの確立を目指す発表も好意的に受けられました。
ドイツ銀行は、総資産1兆4000億ドルを誇り、デジタル資産に焦点を当てた取り組みを進めており、トーラスのシリーズB資金調達ラウンドにも参加し、デジタル資産の発行、保管、取引を支援しています。
最後に、DeFi市場において、大手融資プロトコルが未払い融資のリスクに対処する取り組みを行っている中で、Aave V2のZRX担保ローンが清算ラインに近づいていることが指摘されています。
ZRXは、Matcha DEXアグリゲーターの開発者である0x Protocolのガバナンストークンです。 DeFi市場の流動性が減少しているなか、大手融資プロトコルは未払い融資のリスクに取り組んでいます。
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