BTC価格の底支えとなる動きがみられています。
暗号資産（仮想通貨）ビットコイン（BTC）の流通量に関するBitfinexのレポートによれば、長期的な保有者は資産を持ち続け、3年以上動かされていないBTCの量が総供給量の40％に達していることが明らかになりました。この水準は過去最高記録となっています。
一方、短期的な保有者はより流動的な動きを示し、その動向がBTC価格の下落に影響を与えることがあります。
Bitfinexのレポート「Bitfinex Alpha」によると、特定の期間内で取引されたビットコインの数量と、それらのBTCが最後に動かされてからの経過日数を掛け合わせて算出される「Coin Days Destroyed（CDD）」という指標に基づいています。CDDが低い場合、長期保有者が資産を売却していないと解釈されます。
特に注目すべきは、8月17日にビットコイン価格が急落した際に、約10億ドル以上のポジションが清算されましたが、CDDはほとんど変化しなかったことです。これは、長期保有者が基本的には資産を売却せずに保有し続けたことを示唆しています。
また、8月中旬には特定のビットコインアドレスが急増し、約11万8,300 BTCに達しました。このアドレスがブラックロックやジェミナイのものではないかとの憶測もありましたが、現時点では米国のロビンフッドに属していると推測されています。
一方、Bitfinexは1年間動かされていないビットコインの動向が価格下落の前兆になる可能性があると指摘しています。
8月17日の急落時には、1年間動かされていなかったビットコインの供給量が減少しました。この供給量とビットコイン価格には相関関係があり、市場動向の指標として利用されています。
最近の弱気相場で、新たな長期保有者層がBTCを保有しました。彼らは価格の下落にもかかわらず、売却せずに保有を続けました。
まとめると、BitfinexはBTC投資家の売却行動は一過性のものであり、弱気の兆候ではないと主張しています。
さらに、30日には米国の資産運用会社グレースケールがSECとの訴訟で、GBTCのビットコインETFへの変換に関して有利な判決を受けました。これにより、現物ビットコインETF実現の可能性が高まり、ビットコイン価格も一時的に回復しました。
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