可能性へのPregnant P7 | 風合瀬のブログ

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    ブラッドマンによる、科学的な否定や論理的な話に共感する人々が徐々に集まって来た。彼の中核には宇宙世紀の否定と地球環境の再生があった。最先端の科学を利用しつつ、人はシンプルに生きることがよいのだ!という。彼のその考えの背景には、2031年"資本主義の限界"という論文があった。中国系イギリス人チャーチル・チェンは、


「資本主義の行く末は"自分の尾を喰らう蛇"である。資本主義は、多くの第一次産業者からその利益を搾り取り、少数の資本主義を牛耳る者たちによって大きな資産を形成するが、彼らはその資産を貯め込み、それでも資産が欲しい連中は、新たなルールを身勝手に作り、さらに第一次産業者らから金を奪う。2023年頃日本で行われたNISA(ニーサ)などはもっともよい例だ。株による儲けの定額税金免除をエサに、小さなお金を集め、大きなお金とし彼らはそれを奪い去った。資本主義を牛耳る連中は小麦も野菜も肉も魚も、工業製品さへ生産することはない。要するに彼らには手足がないのだ。にも関わらず彼らは大きな力を持ち、多くの第一次産業者らからその利益を貪(むさぼ)りとる。そうなった世界で多くの第一次産業者らは金を持つことが出来ず、消費が減るのは当たり前のことで、あとは自らの尾を喰らうしか生きて行くことは出来ない。株や金融で一握りの資本主義者がお金を保有し続ける状態を打開しなければならない!」


    かつて、資本主義・自由主義経済であり民主主義をバラ色の未来としたハーマン・カーンは、社会主義国であるソ連が社会主義が故必ず滅ぶ!と予測し、それは当たった。社会主義や共産主義を独裁的に捉え、資本主義や民主主義には"平等"と"自由"がある。と熱弁していたが、実際は資本主義や自由主義に平等や自由などなかった。資本主義の中枢にいる者たちにより、ご都合主義のルールが作られ、一部の資本主義的権力の座にいる者たちによる"独裁"が始まっていた。それがジョン・F・ケネディの父親ジョセフ・P・ケネディである。彼は1900年代政治家として株や金融の仕組みを作り、その資産でジョン・F・ケネディを大統領にまでした。ただ、この金という力による支配は、後のアメリカの一つの基盤となる。


    ブラッドマンは


「生涯に使いきれない資産を持って、働きもせず発言権を有する人々に未来など築けるわけがない!」


   宇宙世紀宣言に準ずる人々の中には、新たな稼ぎ場としての宇宙産業に大きな金が眠っていると融資する資産家が多くいた。そんな彼らを否定したかったのだが、世界の宇宙への動きはむしろ加速し、株価は異常な上がり方を続けた。