オリジナル曲 アルツハイマーの母の歌
「それでもおふくろ」
詞・曲・歌 柏木英樹
92歳の母が亡くなって、2年目を迎えました。
この歌は、母親が87歳。アルツハイマーになって2年目の頃の歌です。
介護度は、要介護2です。
少しずつ少しずつ、できていたことができなくなっています。
料理・洗濯等は、全くできなくなって久しいです。
そのような母親のことを歌った曲です。
<「それでもおふくろ」の歌詞>
1,
「明日行くんやで」「えっ、どこへ」
毎回この会話で始まるデイケアサービスの前の夜/
自分が行くデイケアの日も
全く覚えていないおふくろ/
同じ服をほっておいたら何ヶ月も着るおふくろ/
ごはんも味噌汁も全く作れなくなってしまったおふくろ/
洗濯もできなくなったおふくろ
ほとんど忘れてしまったおふくろ/
終いには私も忘れられてしまうかも
そんな不安な日々が続く/
全く普通の母が変わってしまった
それでもいつまでも私のおふくろ/
オシャレに気を遣っていたあの頃
味噌汁を自慢していたあの頃/
アルツハイマーという名の認知症に
なってしまう前のことだけど・・・/
2,
「さあ、行くんやで」「えっ、どこへ」
朝になったら昨日のことを忘れてしまっている当日の朝
やはり、デイケアに行くことを
全く覚えていないおふくろ/
1時間も前から床机に座って待つおふくろ/
出かけるとき身繕いもしなくなってしまったおふくろ/
迎えの車に乗って楽しそうに行くおふくろ
でも、今日あったことも思い出せないおふくろ/
終いには植物人間になってしまうのかも
そんな不安な日々が続く/
全く普通の母が変わってしまった
それでもいつまでも私のおふくろ/
出かけるとき鏡を見ていたあの頃
今日あったことは何でも話していたあの頃/
アルツハイマーという名の認知症に
なってしまう前のことだけど・・・/
私に襲いかかる苦しみは
あなたも迎えるかも知れない/
アルツハイマーという名の認知症
記憶したことがだんだん消えていく/
脳と体の刺激を怠れば
誰でもなってしまう病気だけど・・・/
アーアーア アーアーア
アーアーア アーアーア アーア/