さてさて、以前ご紹介したことのある、ジェーニャがアヴィシュ・ケブレザデという現代アート作家とコラボしたというお話。
参照過去記事:http://ameblo.jp/kasitanka/entry-11049356725.html
その作品がネットで見れるようになっていました。
、、、ええと、まずはとにかくご覧下さい!
http://vimeo.com/33846658
Avish Khebrehzadeh: The Unnameable Dream, 2010
彼女の以前の作品にもレイフェルクスの歌うショスタコーヴィチの1分ほどの歌曲(雑誌「クロコダイル」による5つのロマンスから、第3曲「正しい判断」)が使われていたんですよね。
参照:http://thedissolve.net/video/7-backyard-2005
なのでジェーニャの歌が使われてると言っても、作品中、ちょこっとなのかな、って思ってたんですけど。
これ、ほとんど中心がジェーニャのお歌!と言っていいくらいじゃない?
こんなに歌声が聞かせてもらえると思ってなかったので、感激でした!それも無伴奏で!
声に深みはあるけど、決して重くはなくて、何だか透明な哀しみをふわりとまとって漂っているようでもあり、でも芯はしっかりとしていて、、、
と、この歌、ジェーニャの声の不思議な魅力がこれ以上ないくらい、出ていると思うんですよね。
もう、最後のハミングまで、聞き惚れてしまう~。
ジェーニャが歌っているのは「おお、広き草原よ(Ой ты, степь широкая)」というロシア民謡。ドン地方、コサックの民謡のようです。
歌詞はネットで拾えるものにもいくつかヴァリアントがあったのですが、ジェーニャが歌ってるものに直したものを載せておきます。
Ой ты, степь широкая,
Степь раздольная,
Ой ты, Волга-матушка,
Волга вольная!
おお、広き草原よ
自由な草原よ
おお、母なるボルガよ
自由なるボルガよ
Ой да не степной орёл
Подымается ――
おお、あれは草原の鷲が飛び上がろうとしているのではない、
(クリップではここで歌は一時中断)
Ой да то речной бурлак разгуляется.
ああ、あれは川の船曳き人夫がうろつき回っているのだ。
ジェーニャが歌ってるのはここまで。
原詩はこのあと以下のように続きます、、、
Ой да не летай, орёл,
Низко по земле,
Ой да не гуляй, бурлак,
Близко к берегу.
おお、鷲よ、大地に沿って低く飛ぶなよ
おお、船曳よ、川岸近くをぶらつくなよ
この歌の詳しい由来、逸話なんかまではちょっと調べられませんでした。
でも想像するに、おそらく、かつては自由だったドン・コサックの民が、変わらず広がる草原、ボルガ川、鷲の姿に、失われた自由を重ね合わせて歌っている、そんな哀しい歌なのではないかと。
作品としてはメインの映像の方ですけど、、、うーん、私にはちょっと理解できないところがあるのだけど、、、
まぁタイトルが「名前のない夢」だから、これ!という解釈をする必要もないのだろうけど。Unnameableだから「名前のつけられない夢」という方が正確かな。
歌詞の内容も理解した上で、曲も選んだと思うので、この映像のテーマも「自由の喪失」とかそういうところにあるのかな、なんて思ってみたりもしてるのですが。
映像アートの鑑賞法としては全く間違ってるとは思うんだけど、、、
アヴィシュさん、こんなジェーニャのお歌を聞かせてくれてありがとうっ!!って言いたい気持ち。
このアヴィシュさんもよっぽどジェーニャの声に惚れたのね~。
レイフェルクスも好きだったみたいだし、なーんだ、私と好みが同じじゃん!
でもって、いいな~、アーティストだったらジェーニャご指名で、一曲歌わせられるのな、役得だわね~!
でも、ほんと、このクリップでジェーニャの声が聞こえてきた瞬間、、、本当に胸がどきっとして、心が揺り動かされるような感じがしたんです、、、
しがないネット追っかけだけど、それでも追っかけて、知れば知るほどに、ジェーニャって新たな面を見せてくれるんだよねぇ、、、もうっ、ますます夢中になっちゃうじゃないの!(笑
ロシア民謡って、私は基本的にかなり親和性感じちゃって好きなんですけど、でもちょっとベタにクサくなりがちというか、歌ってる側がすっかり酔ってしまいがちになるのが、ちょっとね、というのがあるのだけど。
ジェーニャは適度な距離感を取りながらも、静謐な中に、深い悲しみを込めていて、その表現力が素晴らしいな、と思って、、、
一曲だけ、ちょこっと聞いて、大げさかもしれないけど、、、
ジェーニャの歌うロシア民謡、、、ほんとにもっと聞いてみたいなぁ、と思ってしまいました。
リサイタルとかする時は、一曲、無伴奏で、こういうのも聞かせてほしいなぁ、、、
ロシア民謡のCDとかも、、、いつか出さないかしらね~♪