「皇帝の花嫁」(1983) | ろしあん・あにめ

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以前小分けになってるのを貼ったのですが、あちらには一部カットがありまして、、、
今回は全曲、クリップ時間を見る限り、カットなしと思われまする~。
1983年、シモノフ指揮、ボリショイ劇場版。





あらすじなんかはウィキに詳しいのでそちらを見ていただくとして、、、
以下で、グリャズノイの冒頭のアリアなんかをちょっと訳してみたわ~。
まぁ、この悲劇、すべての元凶はこいつで、何という身勝手な奴!!とも思うのだけど、、、
でもグリャズノイはとても可哀そうな人なんだよね、、、
マルファに出会うまでは、女なんて、ちょっと気にいったのがいれば、雷帝の親衛隊の特権に任せて、力ずくでさらってモノにしてしまえばよかったわけで、、、自分でも女なんてそんなものくらいにしか思っていなかったのに。
それがマルファを一目見た時から、彼女の心まで欲しい、この美しい人に「愛されたい」と思ってしまったのだから、、、ある意味そんな人間らしい心を取り戻したことが「悲劇の発端」だったなんてね、、、
それで、惚れ薬かよ~、というのはツッコミどころだけども、他にどうすればいいのかすら分からなかった、哀れな人、、、
ラストのグリャズノイの告白も、皇帝の花嫁候補に理由はどうあれ薬を飲ませたなんて、この後雷帝の怒りから逃れられるはずはなく、この告白、イコール、自らの死を覚悟した行為で、それもグリャズノイ精一杯の贖罪としての行為なわけで、、、
ラスト近く、グリャズノイが全ては自分がしたことだ、と告白した後、マリュータに「気でも狂ったのか?!お前、一体、何てことを!!」と言われて、「そうさ、俺は気が狂ってるさ!もう彼女を見た時からずっと、俺は正気を失っていたんだ!」と叫ぶところは、とても切なく哀しいシーンだと思うんですよね、、、。
グリャズノイに同情的になったのは、、、ジェーニャのレパートリーにあるから、というわけではないけど、、、うーん、でももしかしたら、そうかもしれないんだけれども~。
マリインスキーでジェーニャが演ったのは、1930年代、スターリン時代に置き換えのバージョン。当然見てはいませんが、この置き換えは、あり!、な感じがします。やっぱり背景に粛清とか「血の匂い」がする状況下でないと、(いとも簡単にルイコフが処刑されてしまうとか)、ちょっと理解しがたい話だと思うので。

グリャズノイのアリア:
С ума нейдет красавица!
И рад бы забыть ее, забыть-то силы нет.
Напрасно думал честью кончить дело, напрасно засылал к отцу я сватов.
Велел сказать купец мне наотрез: благодарим боярина за ласку, а дочь свою я обещал другому, Ивану Лыкову, что возвратился недавно из краев сюда заморских.

Куда ты удаль прежняя девалась,
Куда умчались дни лихих забав?
Не тот я стал теперь – все миновало,
Отвага мне души не веселит,
И буйная головушка поникла.
Не узнаю теперь я сам себя,
Не узнаю Григория Грязного.
Куда ты удаль прежняя девалась,
Куда умчались дни лихих забав?
Не тот я стал теперь, не тот я стал.

Бывало мы, чуть девица по сердцу, нагрянем ночью,
дверь с крюка сорвали, красавицу на тройку, и пошел.
Нагрянули, и поминай, как звали.
Не мало их я выкрал на роду,
не мало их умчал на борзых конях
и юной девичьей красою потешил кровь горячую свою.

Не узнаю теперь я сам себя,
не узнаю Григория Грязного.
Куда ты удаль прежняя девалась,
Куда умчались дни лихих забав?
Не тот я стал теперь – все миновало!


あの美しい人が忘れられない
いっそ忘れることができれば、、、でもどうしてもできない
俺は空しくも誠意を尽くそうとして、仲人を彼女の父親に送った
父親ははっきりこう言って寄こした
「お申し出は光栄ですが、娘は他の男にやると約束をしております
イヴァン・ルイコフという、最近外国からこちらに戻ってきた男にです」

俺の以前の大胆さはどこへ行ったのか?
あの向う見ずな馬鹿騒ぎの日々は一体どこへ?
今の俺は以前の俺じゃない、、、すべては過ぎ去った
勇敢さをひけらかすのも、今は俺の心を楽しませない
荒れ狂う頭はうなだれたまま
今は自分でも自分が分からない
自分でもグリゴリー・グリャズノイとは何者なのかが

以前は気に入った娘がいたら、夜中にドアを壊して押し入って
そのまま橇に乗せて連れ去ってきたものだった
狼藉をはたらいては、跡形もなく消え失せる
そんな風にして何人もの娘を
あっという間に馬車に押し込み、親元から盗み出した
若い娘の美しさは俺の燃えたぎる欲望を満たしたものだった
今は自分がわからない、グリゴリー・グリャズノイが、、、
すべては、、、過ぎ去った、、、!


、、、あれ、やっぱりただの悪党かしらねぇ、この人(爆