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倚りかからず


ずっと欲しかった本、入手。



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落ちこぼれ  茨木のり子





この人を知ったのは「自分の感受性くらい」って詩だったかな。
やられた。







まだ読んでないから今の所
私が一番好きな、詩。








「倚りかからず」

もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない 
もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない
もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくない
ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい
じぶんの耳目
じぶんの二本足のみで立っていて
なに不都合のことやある

倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ







心底こう感じて死にたいわ。