《このお話は、350名様目第2弾tukikoi様から強奪いたしましたリクエストですww
【私が好きなのはパラレルです。劇中劇でいろんな役を演じるのを見たいです。ちょっと悲恋で最後はやっぱりハッピーエンドなのが大好物です。】
とのことなのですが、悲恋っぽいのはなかなか難しいかもしれません・・・(基本がギャグ人間・・・・orz)
でも、大好きな劇中劇です!!!(上手く書けるかどうかはともかく・・・・)
またまた首絞めの綱を増やしている事には触れないで・・・しかも長編の気配ムンムンだけども・・・・
思いついちゃったからしょうがないか!(開き直った!!(^▽^;))
という事ではじめちゃいますが、短めでボチボチ進行ですそれでもお付き合いいただけると嬉しい限りです!!!
それでは、行ってみましょう!!》
†この恋は小説よりも奇なり 2
撮影の始まる2ヶ月前に時は遡る。
「へ?・・・・私が・・・・ですか?」
キョーコは今、椹に聞かされた新たな仕事の話に驚きの表情しか出来なかった。
「そうだよ!!すごいぞ!!月曜9時のドラマの主演だぞ!!」
椹は興奮が抑えきれないのか、今にも浮き上がりそうなほど身を震わせてキョーコに台本を手渡した。
「・・・・『この恋は小説よりも奇なり』?」
「ああ、内容は偏屈な小説家とそこに家政婦としてきた女性とのラブコメディーだな」
「・・・・ラブ!?」
「・・・・・・まだ・・・そういう反応するのか・・・」
椹はキョーコが絶叫に近い声を出したため、一気に悲壮な顔つきになった。
「うっ・・・・・すみません・・・つい、体が勝手に・・・」
しょんぼりと項垂れるキョーコに椹は小さくため息をつくと、キョーコが握り締めている台本をとんっと叩いた。
「まあ・・・相手役は蓮だし、しっかり教わりながら・・」
「・・・・・・・今・・・・なんと?」
「え?だから・・しっかり蓮から教わっ・・・ひい!?」
椹が台本からキョーコの顔に視線を移すと、今にも魂だけ飛んでいきそうな絶望的な顔をしたキョーコと目が合ってしまった。
「・・・・・相手役・・・・・敦賀・・・さん・・・・なんですか?」
「あ・・ああ・・・・以前はなんだか仲が悪そうだったが・・・近頃はお前達仲がいいだろ?最上君には勉強になるだろうし・・・蓮は久しぶりの恋愛中心のドラマだからな・・・二人でぜひ高視聴率をマークしてくれよ!!」
ぽんっと肩を叩かれてもキョーコは愛想笑いのみでその場をやり過ごすしか出来なかった。
怪訝な顔をする椹に頭を下げ、タレントセクションを出ていつものようにラブミー部に向かうキョーコの足取りは重かった。
「・・・・・なんで・・・よりにもよって私如きめが敦賀さんの相手役なんぞに選ばれたのかしら・・・・・・・・・・」
ズドーン・・・・と肩を落とし、背を丸めるキョーコの少し先にそんなキョーコを伺う人影がその場に立ち止まりキョーコが歩いてくるのを待っていた。
しかし、キョーコはそんなことにも気がつかずにフラフラと歩き続けた。
「・・だいたい・・・愛の欠損した私を抜擢するなんてどんな監督さんなのかしら・・・」
「君を抜擢したのは原作者という話だけど?」
「・・・そうなんですか・・・・じゃあ・・その原作者さんは一体私の何を・・・・!?」
独り言に返答があり、つい考え込んでしまったが声の相手の前を通り過ぎようとしていたキョーコは立ち止まって振り仰いだ。
「つ、敦賀さん!?」
「こんにちは、最上さん」
「こ、こんにちは!!!」
いつもよりもなんだか上機嫌のような気がする蓮の微笑み光線に耐え切れずにキョーコは深々と頭を下げ続けていると、蓮の笑う声が聞こえてきて顔を上げた。
「そんなにびっくりしないで?」
「あ・・・いえ・・・びっくりというか・・・・・・」
しどろもどろ言い訳を考えていたキョーコだったが、蓮の前を通り過ぎようとしていたキョーコは目的の場所も通り過ぎる所だったのに今気がついた。
「敦賀さん・・・ラブミー部にご用だったんですか?」
「あ・・いや・・・ラブミー部というより・・・・君に?」
「へ?・・・私・・・ですか?」
首を傾げるキョーコに蓮は柔らかく微笑んで頷いたのだった。
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