§魔の宴   ② | なんてことない非日常

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§魔の宴    ②










 ((((誰!?社長にこの事教えたのは!?)))



蓮の元に駆け寄ったマリアに追いついたキョーコの後ろから奏江たちが来て、マリアにキョーコお手製のクッキーを渡していると、周辺をゾンビの格好をした集団に囲まれた。



「「「!!!!???」」」」



「・・・・・・・・」



そして全員がゾンビたちを掻き分けるように現れたサタンの格好に片側のみの仮面をして【魔の宴(強制)参加の招待状】をばら撒くローリィに固まった。



「マリアが楽しそうにしてたからなぁ~きっと最上君が絡んでるとは思ったが・・・蓮、お前も絡んでいたのか?」



悪魔の微笑を見せるローリィを前に全員が舌打ちをした。

そんな事とは知らずローリィは、顔を引きつらせる蓮にも招待状を握らせると、青ざめる奏江や社にも招待状を(無理やり)渡した。
キョーコはマリアから話しを聞いていたため、素直に(嫌そうではあったが)受け取った。



「蓮は5日後までオフになったんだろう?明後日のこのパーティーには当然参加出来るよな?」



キョーコに招待状を渡しながら、ニヤリと笑うローリィに蓮はため息と共に頷いた。



(人質を捕られた気分だ・・・)



嫌そうな表情の蓮を一切気にせずローリィはキョーコの招待状を突いた。



「おお、そうだ!招待状の中にドレスコードが書いてあるからな、その格好で来るように」



それだけ言い残し、楽しかった雰囲気をぶち壊してローリィが去っていくと全員が大きくため息を付いた。



「ごめんなさい・・・蓮様・・・お祖父様がどこからか聞きつけていらして・・・」



「大体、事務所でイベントの話ししたのがそもそもの間違いじゃないの?」



謝るマリアに蓮は優しく微笑んで頭を撫でていると奏江にそう言われ苦笑いをした。


そして、またもや物事が大きくなったことを実感して項垂れた。


「と・・とにかく・・・参加しなきゃいけないんだからドレスコード・・確認しなきゃ」



社の提案に頷いた面々はそれぞれ自分たちの招待状の封を切った。



その表情を下から眺めていたマリアは自分の祖父ながら、超有名俳優、女優達にこんな表情をさせるとは・・・・と遠い目をするのだった。




「お・・俺は・・・・神父?・・・・え?・・・ハロウィン・・・だよね?」



恐る恐る招待状を開けた社が首を傾げる横で蓮が苦笑いをしながら自分のドレスコードを見せた。


「俺はバンパイアでした・・・やっぱりハロウィンっぽいものでした」



(似合うからいいのでは?)「私は魔女よ・・・・あんたは?」



奏江はいささか不満そうにキョーコの招待状を覗き込むと、キョーコは複雑な表情をした。



「・・私は・・・シスターでした・・・社さんと同じ・・ですかね?・・・でも、なんで?」



ハロウィンは日本の厄払い的な意味があるはずなのに・・・まるで退治する側みたい・・・。と呟くキョーコはちらりと蓮をみた。



「最上さんに退治されるならいつでも灰になるよ?」



「ならないで下さい!!・・・あ・・・の・・・」



「うん?」



キョーコはきちんと招待状を折りたたんでしまう蓮に畏まった。



「先日はお夕食作りにいけなくてすみません」



きちんと頭を下げるキョーコに蓮は苦笑した。



「いいよ・・・あの時も言ったけど、急な帰国なのに連絡もなく帰ってきて虫が良すぎたのはこっちなんだし・・・君の仕事が忙しい事は良い事じゃないか」



「・・・・・・・・は・・はあ・・・・」



それにしては、随分と落ち込みが激しかったよな・・・・・。とキョーコたちから少し離れている他の面子が先日の事を思い出していた。



「ちょっと・・・モー子さん?一体お姉さまと蓮様はどうなってますの!?」



「あなたまでモー子って呼ばないで!!・・・・・何か変わってきてはいるようだけど・・・・・決定的なことは起こってないわよ?・・・・・たぶん・・」



「それは俺も同意権・・・・それにアメリカにいる間の蓮の様子といったら・・・」



「社さん・・・・聞こえてますよ?」



「!!ひい・・・・っご・・ごめん・・・」



蓮の放つ空気は社以外も青ざめさせ、押し黙らせた。


キョーコは顔を赤くしながらも何も言うことなく仕事のためその場を離れようとしたが、蓮に手首をしっかりと掴まれた。



「・・・・テレジャパ・・・だったよね?送るよ」



「・・は・・はい・・・」



有無を言わせない雰囲気の蓮に負け、キョーコは大人しく蓮に引きずられるように次の仕事先に向かうのだった。











に続く