私は母が嫌いでした。理由は、私が幼いころ、大病したらしく、そのため、医療費が嵩んだそうなんです。虫歯にもなりやすくて、歯並びのことで歯医者さんからアドバイスをいただき、母に相談しました。すると、「あんたにどれだけお金かけたと思ってる?」って。そんなことがあってからは、自分から心の距離を取るようになっていました。その言葉を聞いて、「何が有難いんだ、あのとき見殺しにしてくれていたらよかったのに」と悔しさがぶり返してきました。でも、今は「親って、産んでくれただけでありがたいんだよ」って言葉が本当だったと気づきました。
斎藤一人 一日一語 令和編