今回は、和声学の課題で短調のものを実際に解いてみようと思います。
今回解いてみるのは、一番最初の記事でご紹介した Senzoku Online school of Music の「和声の祭典」の課題4-1です。
URLは、こちらです。
和声学~洗足オンラインスクール・オブ・ミュージック (senzoku-online.jp)
前回同様、楽譜に調子と和声記号を書き込んでいきます。
なお、短調の場合は上の図の「a:」のように小文字で表記します。
和声学の短調の課題を解く場合、気をつけなければいけない点が一点あります。それは下の図のようなケースです。
上の図のように、例えばイ短調の場合、ラ(ヘ)とシ(嬰ト)の関係は長2度より半音広い増2度となるわけですが、このような音の間の進行は「増音程」と呼び禁則扱いとなります。
ただし、この「増音程が×」とするのは、あくまでも和声学上のルールであって、実際に作曲する際は、あまり気にする必要はありません。「ない方が望ましい」という程度のレベルです。実際、曲の中に増音程が出てくるケースはいくらでもあります。
こちらが、増音程で×となったケースです。
そして、こちらが正解例です。