トルマー(ドルマ)は葡萄の葉やキャベツなど葉物や野菜で挽肉、米、玉葱などを包んだ料理。
アルメニア料理、トルコ料理、ギリシャ料理、イラク料理など、アラブ世界から地中海に
至るまで幅広い地域で食文化に取り入れられています。
古くはササン朝ペルシャ時代の500年頃から食べられていた記録が残っており、挽肉に
お米が入るようになったのはオスマン帝国の時代だそうです。
葡萄が収穫される夏の終わりからはフレッシュな葉を使い、冬場など他の時期は漬け物に
した葉を使います。中に入っているご飯はヴィネガーが効いているのかやや酸っぱめ。
アルメニアではニンニク入りのマッツォーニ(カスピ海ヨーグルト)をつけていただきます。
日本ではトルコ料理として有名ですね。
意外とさっぱりしていながらも奥の深い味。
美味しいので食べ始めると止まりません。アルメニア料理の中でも1、2を争う旨さ。
(アルメニア・エレバン市内 キリキアレストラン)
家庭ではキャベツや茄子で包んだトルマーをいただきました。
こちらも繊細で美味しい。キャベツのトルマーはロールキャベツに近い物です。
(アルメニア・エレバン市内 一般家庭の夕食)