昼間は40℃以上あったエレバン市内ですが、夜も11時を回って涼しくなってきました。
湿度が低いので日差しが無くて風さえ吹ければ快適です。
夜の共和国広場には愛国心を高揚させるような歌が流れ、音楽に合わせて光と水の
パフォーマンスが行われており、市民で賑わっていました。
音楽はエキゾチックで聞いた感じではイランの影響が強いように思います。
アルメニアにはアルメニア人の他、ロシア人、クルド人などが住んでいますが、表立った衝突も
なく平和に暮らしているようです。(隣国アゼルバイジャンとは領土問題を抱えてますが)
言語はアルメニア語とロシア語で、テレビ番組もおよそ半分ずつなので国民は両方理解
できるようです。
失業率が異常に高い国なのに、夜遅くに出歩いてもまったく問題無いほど治安が良いのも
アルメニアの特徴。(旧ソ連諸国で一番治安が安定しているとのこと)
この国では真面目に働いても給与だけでは暮らしていけないらしいですが、表に現れない
経済があるのでしょうか?こんな経済状況で治安が悪化しないのが不思議です。
(海外移民からの送金が経済を支えているらしいです)
私が日本へ出した手紙はいつ届くのでしょう? 早くて7日、遅くて半年という噂を聞きました。
(半年って、一旦モスクワに出てシベリア鉄道に乗って、ウラジオストクから船便とかかな?
それはそれでロマンを感じますね。 逆に半年たっても届ける意思があるところが凄い)
夕方に見学した博物館です。紀元前からのエレバンおよびアルメニアの歴史を
知ることができます。アルメニアって、数々のイスラム王朝やオスマントルコに侵略される前は
大きな国だったんですね。繁栄の古代から、近代におけるトルコによるアルメニア人大虐殺や
アゼルバイジャンとのナゴルノ・カラバフ紛争まで、アルメニアの栄光から苦難の歴史までを
見て回れます。
噴水で涼んでいたら日が変わりそうな時間に。
こんな時間でも帰りのタクシーは楽に捕まえることができました。
「石の国」とも形容されるアルメニアでは石を使った建築物に圧倒されます。
異民族の侵略を受けてきたアルメニアでは独自の言語であるアルメニア語を大事にしており
それを後世に残すため、書物を多く残しています。
アルメニア・エレバン 2011年8月