ティルチラパッリのバスターミナル近くにある中級ホテル。
フロントで尋ねたら空室はあるというので、とりあえず部屋を見せてもらうことに。
ここはインドなのにどういうわけかアフリカ系の黒人のベルボーイが案内。
エアコン無しで900ルピー(=約1,800円)とのこと。ちょっと高いけど、この街は
他にまともなホテルが無さそうだったので、ここに泊まることに決定。
(街に一軒だけUSD160もするサンガムという高級ホテルがありましたが、予算オーバーの
ため対象外でした)
チェックインして部屋に入って落ち着くと、バスのクラクションの音と砂埃が気になるように
なりました。どうしてこんなに騒々しいのかと考えていたら部屋の窓が開いていることに
気が付きました。しかし、どうやっても窓が閉まらない。仕方なくハウスキーピングに電話。
ボーイがベランダに出てガチャガチャやったらようやく窓は閉まったのですが、それでも
まだ隙間が空いていて、そこから蚊や砂埃が室内に容赦なく入り込んできます。
(右)うちの奥さんは部屋のインド式水場にビックリ。
ちなみに朝夕はお湯が出ました。
(左)外見はしっかりしていますが、中はけっこうボロイのです。
(右)とりあえずルームサービスのチャイを頼んで休憩。かなり美味しい。
17ルピー(=約34円)
一泊目の夜、窓の隙間に日本から持参した虫よけを噴霧して就寝したのですが、
終夜、蚊の猛攻に始まり(マラリアやデング熱流行地なので怖い)、バスターミナルの
騒音に悩まされ、果ては夜でも気温が35℃以下には下がらず、部屋はサウナ状態。
(扇風機があるのですが、冷房と違って熱風をかき回しているだけなので、切るとすぐに
暑くなるし、さすがにつけっ放しで寝る訳にはいきません。)
滝のような汗で眠れず、タミル語のドラマでも観て気を紛らわせようとしたけれど、
信じられないほどつまらない内容でダメ。
我慢の限界に達しフロントに下りて「部屋をエアコン付きに変えてください」と申し出ました。
エアコン無しの部屋は早々にギブアップです。
いつもはエアコン無しの部屋で十分なのですが、夏のティルチをなめてました。
内陸だけにチェンナイと比べて猛暑です。
無事、エアコンの部屋にお引越しが完了しました。窓の隙間と蚊は相変わらずですが
部屋はバスターミナルと反対側のため静かで、エアコンの効きも良くあっという間に
眠りに落ちました。
(右)窓の外では一日中牛が草を食べていました。さすが反芻動物、いつ見てもモグモグと
食べています。夜になったら木の下で寝てましたが、朝になるといなくなってました。
(右)ホテルの前はオートリクシャのたまり場で市内の移動には困りません。
街はとても砂っぽく、風も強いので目を開けているのが大変です。
翌朝、うちの奥さんはこんなホテルでは耐えられないかな?と思い、街で一番の高級ホテル
「サンガム」へ引越しを考えました。一泊160ドルと、今泊まっているところの10倍もするの
ですが、見た感じはホーンテッドマンションのようなボロ屋敷で、ロビーの雰囲気も
パッとしません。
「これで10倍か?」と思いながら、サンガムのフロントに「部屋はありますか?」と尋ねたら
「満室です。」の回答。
微妙ながらも、一応高級ホテルということでサンガムホテルに引っ越すか迷っていたのですが、
「満室です。」の一言でスッキリと思いを断つことができました。
昨夜からはエアコンもついたことですし、中級のフェミナホテルでも快適になってきました。
多少水場や窓の締り具合に不満があっても住めば都(笑)
わざわざ10倍のお金を払って高級ホテルに移ることもありませんね。
(注)この頃、奥さんにとってフェミナホテルは「水場」以外は快適に思えてきたようです。
サンガムホテル見学からフェミナホテルに戻って来ました。
今日もこのホテルに連泊することに決定です。
この日の宿泊者はインド人率がほぼ100%で外国人は見かけませんでした。
それだけに朝食会場も、コテコテの南インド料理。
べジとノンべジで食堂が分かれているので、私たちはべジに入りました。
サンバルやジャガイモのコザンブ、麺類、チャトニ、イドゥリー、ワダ・・・。
1Fにはスリランカ航空のオフィスが入っていたので、木曜日のコロンボ行きが
予定通り飛ぶかどうかを再確認。今のところ定刻通り飛ぶ予定とのことですが、
「セキュリティがとても厳しいので空港には3~4時間前に来るように!」とのこと。
こんな田舎の空港で、しかも120人乗り程度の小型機なのに果たして本当に
セキュリティーに3~4時間も必要なのでしょうか?
答えは空港でわかることに。
インド・タミルナードゥ州ティルチラッパリにて 2009年7月