⽇本語に「⾔霊」という⾔葉があるように

⾔葉にもエネルギーがあって、

そのエネルギーは言葉を伝えた
相⼿の⼼に影響を及ぼしますから

丁寧に言葉を紡ぐことはとても重要です。

そこで鑑定の実⼒として
相談者からの信頼を得るためにも
高いコミュニケーションスキルは
必須事項になります。

会話がキャッチボールに
例えられることは多いですがが、

会話でやり取りされる大切なものは
⾔葉そのものよりも
実は「思いや気持ち」です。

つまり、コミュニケーションの真髄は
⾔葉にもなっていない
相⼿の⼼や気持ちを受け取って、
その心を返して差し上げることです。

だから心に寄り添うには
話を聞き、理解することが特に重要なことです。

そして⾔わずもがなですが、

相⼿の話をしっかりと聞けば、
その⼈が何を感じ、
何を考え、
何をしようとしているのかが
理解しやすくなります。

また、ただ話を聞き流しているだけで
信頼を得ることはできませんが、

「話を聴く」という行為は

相⼿の存在を肯定し、
安⼼感を与え、
⾃尊⼼を満たしてあげることですから

「この⼈はちゃんと話を
聞いてくれるから安⼼して話せる」と
感じる相⼿には
好意を抱いて、心を開きたいと
感じるようになるので、

聴くことで信頼を得ることは
必然的に
その⽅についてさらに多くの情報を
得られるようになります。

この経験が積み重なれば
人の気持ちを推測したり理解したりする際の
重要な⼿がかりを得るスキルが⾝に付きます。

相⼿のお話をしっかり聞くための第⼀歩は
相⼿の⽴場、つまり相⼿の⽬を通して
世界を⾒ることですから

藪から棒に鑑定師が
個⼈的な意⾒を押し付けることはタブーです。

そこで意識をすることは、
相⼿と⾃分の⽴場の区別をつけることです。

その区別がついていないと
「私だったらこうするだろう」あるいは
「私だったらこう思ってしまう」といった
⾃分の⽴場で相⼿の話を聞き、

⾃分の意⾒や判断を
押し付けてしまう可能性が出てきます。

そうすると相談者は、
話を聞いてくれないと感じたり、
⾃分の感情を否定されたと
感じてしまうかもしれません。

例えば
「彼⽒と喧嘩して落ち込んでいる」と
いった相談の時に

「じゃあ素直に謝ったらいいんじゃない」と

⾃分の⽴場と個人的な反応で
咄嗟にアドバイスをしてしまうようなことは
ただの押し付けです。

相⼿の⽴場でお話しを聞くとするならば、

「そうなんですね、
喧嘩してしまって落ち込んでいるんですね」と
ワンクッション置いて、
相手の気持ちを受け取ることが
気持ちを汲み取ってさしあげることです。

その上で、相談者の心の奥にある
「結末として何を望んでいるのか」について
カードを引いてみると良いでしょう。

つまり相⼿の⽴場で話を聞くということは、
その⼈の状況について、
まずは相⼿の⾔葉をありのままに
受け⽌めて共感して差し上げることです。

そうすると人は思いを肯定され、
気持ちをわかってもらえたと感じたら
安⼼感や満⾜感を得ることができます。

また、共感とは相⼿の話すことに対して、
何でも同意し、感情移入し、
賛成することではありません。

相⼿の話に賛成するのでも
反対するでもなく、
相⼿の思いをそのままに
受け⽌めてさしあげることです。

「相⼿に賛同する事」と
「共感する事」を混同してしまうと
コミュニケーションが
うまくいかなくなる場合が多いので、
違いを意識しておきましょう。

タロットリーディングでは
ただポジティブで良いことを⾔われたり
ただ事実を当てられたことに
感動を感じるよりも

ネガティブなことが多少あっても
真摯に⼼に寄り添ってもらったと感じる⽅が
印象に残り、リピートしたいと
感じてもらえることに繋がることが多いです。

そして心に寄り添うことは
それこそ共感をして差し上げることです。

相談者ができる限り

・理解してもらった
・言葉を引き出してくれた
・背中を押してもらった
・受け入れてもらえた

セッションの終わりに
こういった感情を感じてもらえることを目指してください。

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＃コミュニケーション

＃共感

タロット心理学連載14.コミュニケーション力