「誰かがいいました

 

王様は裸じゃないか!

 

誰しも陥る可能性のある裸の王様状態

 

 

利害関係の塊で成り立つ社会

 

地位、権力、お金に絡み巻かれ

 

それを、見て見ぬ振りをする事なかれ主義

 

現状を冷静に見つめ直す事ができなくなっている状況

 

 

 

バンドの根本に上のような利害関係はありません。

 

誰かとつながって

 

誰かに喜んでもらい

 

必要としてもらう

 


見栄を張り

 

調子に乗り

 

間違った事もすれば、失敗もたくさんある


それでも人とつながりたいし

 

それが喜びであり

 

それが、生きる糧になる。

バンドにとっての利害関係とは

 

自分達の創った音楽に対して、

 

受け入れてもらい、楽しんでもらう

 

お互いが気持ちよく喜び合う

 

清々しい利害関係」

 

 

 

 

 

バンドをする人は様々な理由がありますが、まぁ普通ではないです。

 

社会に対してうまく適応できなかったor適応をやめた人がほとんどです。

だからこそ社会に対して説得力がある場合が多いのです。

そんな社会の外からなにかを生み出し、認めてもらう事が仕事なわけですから、

 

よほどのバランス感覚を持っているバンドor環境がなければ持続は困難なわけです。




メジャーファーストアルバム「現実逃走記」で

 

日本ゴールドディスク大賞ニューアーティストオブ・ザ・イヤー
を受賞しました。

 

プロ野球の世界では新人賞のようなものでしょうか。

 

3軍くらいの環境しかないのに、受賞するのは、奇跡的な事です。

 

そして、その3軍の環境で1軍の試合に出続けていたので、当然ガタがくるんです。

 

 

 

 

その後の「東京ウォール」では、鹿島勝手に危機感の塊でした。


なんとかしないといけない。

なんとかできるんじゃないか?

という鹿島の傲慢と

 

その時の環境が創り出したアルバムになりました。

 

楽曲や演奏は、

次のステージへいこうともがいてはいましたが、

それほど問題があったわけではなく、

それ以外で今まで通りではない部分が多かったわけです。


状況を冷静に判断できる大人がいなかったんですね。

なにも知らない若者といえども、

自分達で戦って環境は創らなければならなかったんだと思えました。

東京ウォールで勉強した事は、

バンドはつくづく、団体競技だという事。

 

バンドだけではなく、共同で作業するという事は全てそうですね。

 

 

 


その後の「回帰線」

 

鹿島自身が原点に戻り

 

みんなとバンドを楽しむ事を重きに置きメンバーに歩み寄った作品

 

こんな簡単な事にも気づかなかったんだと恥ずかしくなる鹿島と楽しそうなメンバー。

 

これで良かったのですが、


この環境、時すでに遅し。

一度回り始めた負の歯車は、僕達ではどうにも改善されませんでした。

 

 




そして、解散を見据えた「夢色ロジック」

アルバムは、一年前から構築しはじめ、

テーマがあって、メンバーにそれをいかに言わずして、

理解されるかが鹿島的に大事な事ですが、

解散を見据えて創るアルバムは骨の折れる作業でした。


 

そして、終わりに向かって変にこじらせず、バンドを楽しく終わらせるかが難題でありました。

8年という活動期間で終止符を打ち、

解散理由は一言で表せませんが、

結局、メンバー間は今もわかるように仲良しこよしなわけです。

 

 

 

 


よく聞く話ですが、バンドの解散の理由で多いのは

 

だいたい、どこかに対しての「お金」の問題です。



ジャパハリネットは売り上げなど落ちてはきましたが、

鹿島自身は、この環境でのここまでの結果は付加価値な部分が多いと思ってました。

 

過去のブログで説明した以上の結果は全て、

 

ありがたき付加価値。

 

 


音楽というのは難しい仕組みがありまして、

各地の有名所のフェス、 TVの出演、TVのタイアップなど

 

いわゆる露出しているように見えるのは、
(超絶有名でない場合以外は)

 

出版権or利権を分配しておけば大きな枠組みのものに露出させてもらえる可能性が高くなる仕組みとなってます(もちろんそうでないものもあります)

 

 

これはどこの世界でも同じだし、当たり前の事です。

露出がない=売れてないと捉えられますが、
そうではなく、利権がどういう形であるかという部分が大きいです。

もちろん、そうなるまでの実力と運も伴いますし、

その後、存続できるかどうかは、バンド次第。

 

 

事実、僕達は露出しなくなっても暮らしてはいけるはずだったんです。

僕達の明確なタイアップは、インディーズ時代の「烈の瞬」。 

 

出版元は日本テレビ。

 

そういうことなのです。

 


社会に出た事もない若者がそんな事を理解し活動してきたわけもなく、

何十年先も「メンバー全員」が音楽で暮らしていくという目標は

 

何度も何度も思考を重ねた結果、

 

ここで虚しく潰えたのです。

 

 

 

 

 

 

「誰かがいいました

 

王様は裸じゃないか!

 


見えるはずない裸の王様に

 

自分達だけにみえていた服を着せる事が

 

まさにバンドではないかと思ってます。

 

 

直接的には、生きる上で必要のない

 

形にはできない音楽での喜びを

 

有ると信じて叫び続けるのだから」