昨年9月4日に台風21号が関西地区を縦断、
この時関西空港の連絡橋にタンカーがぶつかり
橋が損傷、関空が孤立するという事故が起こりました。
先日、たまたまテレビを見ていたら、
この時に起こっていたことで、
私が今まで知らなかったことを報道していました。
この台風災害で、関空自体も損傷を受け飛行機が飛べなくなり、
連絡橋の損傷で電車も運転できないため関空で飛行機に乗ろうとしていた
多くの旅行者が空港内で孤立してしまいました。
そして、関空が手配したバスで空港内にとり残されていた旅行者は、
本土側に輸送されたようです。
ところがこの関空が手配したバスを中国(大陸、中華人民共和国)の
大使館が手配したバスとの誤った情報が流れました。
この情報、誤ってかあるいは意図的にSNSで流れたそうです。
このためSNS上では中国の大使館を称賛するメッセージと
台湾の当局を非難するメッセージであふれていたようです。
特に台湾では日本にある台湾大使館に相当する部局に対しては
ひどい非難の嵐になったようです。
この時、在日本台湾当局は、事故のため帰国できず、
取り残された台湾旅行者のための宿の手配など
不眠不休で働いていたとのことです。
このSNS上のフェイクニュースの真否確認せず
台湾のテレビ局はテレビの情報番組で非難の合唱をしてしまい、
さらは野党の議員までテレビに出て
在日本台湾当局の対応を非難したそうです。
また、歴史の教科書では大正時代の関東大震災の時にも
根も葉もないうわさが流れたそうです。
現代は情報があふれ、アメリカの大統領に至っては、
自らそういうニュースを流している時代にある中、
より感覚を鋭敏にしてフェイクニュースに惑わされないようにしたいと思います。
とはいえ
「事実は小説より奇なり」
という言葉があるくらい、こういった判断は難しいことも確かであるようです。