訪問診療に行って、患者さんが認知症の疑い があることがあります。

それまで、ちゃんと話の受け答えができていたのに、
それが出来なくなってきたら、私はいろいろ質問してみます。


特に、ご家族は受け入れることができないこともあるでしょう。
でも、ご家族が患者さんを認知症と認識できないと、外部の方が関係するような事柄があると問題になることもあります。

肉体が健常なのに認知症になった場合は、ご本人が最も受け入れられません
初期の認知症はご本人が悩むでしょう。

 

一般的な認知症の初期段階のチェックで、MMSE(mini-mental state examination)と呼ばれる簡易認知機能テストがあります。
これらのテストは記憶力、時間や場所に対する見当識(正しく認識する機能)、計算力、失語・失行・失認の有無などを簡単に評価できるようになっていますので、これをご利用下さい。

MMSEは30点満点で、23点以下は認知機能障害の疑いがあるとされるテストです。

 


以下は「老人ホーム検索サイト・みんなの介護」からです。
https://www.minnanokaigo.com/news/kaigo-text/dementia/no12/

認知症の症状についてです。

 

初期症状

①何度も同じことを言う(数分の間隔で同じ話に戻る)
②直前のことを忘れる(近時の出来事がすっぽり失われる)
③物とられ妄想がある(自分で片づけるも場所が分からなくなり身近な人を疑う)
⑤趣味、日課への無関心(興味を持っていたことや日課に関心がなくなる)
⑥作話をする(物忘れによる失敗を取り繕うため作り話をする)

 

初期段階の特徴は進行性の記憶障害で、身近な人でなければ気づきにくく少しずつ症状が進行していきます。見当識障害(時間、人、場所などが分からなくなること)は、「時間」「場所」「人」の順に分からなくなる傾向があるので、身近にいる人たちは注意深く観察しましょう。


中期症状
①見当識障害がある(場所、時間など分からなくなり季節感も失われる)
②徘徊・妄想が増える(目的なく歩き外出し夜間に妄想がみられる)
③家事の手順が分からなくなる(買い物、料理の段取りができなくなる)
④失語がある(言葉の意味が分からなくなり意味のある言葉が話せなくなる)
⑤日常生活に介助が必要となる(食事、入浴、着替えが自分でできなくなる)
⑥不潔行為がある(失禁など非衛生的になり社会的に脱抑制行動がみられる)

 

などの、行動・心理症状が特徴です。認知症介護の中で最も大変な時期。身体機能に問題がなくても徘徊などの行動・心理症状が強く出ます。


後期症状
①家族の顔が分からない
②表情が乏しくなる(表情が失われ反応がなくなる)
③会話が全くできない(コミュニケーション能力が失われ意思疎通ができなくなる)
④尿、便の失禁が常態化(尿意、便意を訴えられなくなり放尿などが起こる)
⑤寝たきりになる(歩行、座位も保てなくなるため)

 

後期は寝たきりに移行する時期となり、以上のような症状がみられます。

 

認知症が疑われる場合は、

かかりつけのお医者さんか、

市町村の役所にある高齢者福祉課などにご相談下さい。