以前ブログで紹介していたアメリカにあるバレエ団のバレエダンサーでyoutuberのヤマカイさん。


いつの間にか日本に拠点を移していらっしゃいました。
アメリカでプロバレエダンサーとして活躍しているときから、Youtube活動を盛んにされていたヤマカイ氏

バレエダンサー視点でのアイドルグループのダンスリアクション動画が出会いでした。
解説は真面目ですがリアクションがぶっ飛んでて
え!なにこのひと!!驚き驚き驚き

いろんな企画で視聴者を攻め立ててくるチャンネルで、やー、バレエダンサーにもこういう人がいるんだね〜と新鮮な気持ちで面白く拝見してました。

なにせ暴れ馬場が大好きな種類の人間なので、画面内で暴れまくるヤマカイさんがツボ。
チャンネルを存分に楽しんでおりましたが、ここでヤマカイさんをとてもアンハッピーな出来事が襲います。

日本で活躍している10代の精鋭バレエダンサーさんが、お金儲けのためにふざけたことしてバレエの品位を落とさないで!!俺たちは真剣にやってるんだよ!!と怒りをぶつけてきたんです。

気持ちはわかりますよ。
そういう意思表示もあっていい。

でもヤマカイさんにはバレエを拡めたいという思いがあり、インパクトの強い親しみやすさを全面に出したYoutube活動をされていたんですよね。結構人気のあるチャンネルでしたが収益化はされていなかったそうです。

真剣な思いのすれ違いだったんですけど、これがエンタメを題材にするyoutuberさんたちに多く取り上げられ、10代のバレエダンサーさんの分が悪くなる感じだったかな。

ある程度社会経験であったり、さらにYoutubeでエンタメを扱うとなれば、そのあたりは普通に汲み取りますもんね。

ではヤマカイさんのその活動の成果はあるのか。。

それまで1度たりともバレエに興味を持たなかった人間(私)が、ちょっと見てみたいなと気持ちが動いたわけですから、なかなかじゃないですか?(薄い 笑)



時は流れ、ヤマカイさんのチャンネルからも離れてしまっていたころ、SNSでとある日本のバレエダンサーさんのつぶやきが目に留まりました。

プロとして劇団に所属し公演もしているけど、それだけでは食べていかれず、教室でバレエを教えなければならない。私達は子供の頃からバレエ一筋で頑張ってきているのに。
バレエダンサーを公務員化して欲しいです。

これは単なるつぶやきで、実際に要求も運動もしてはいないんだけど、それにしてもすっ飛んだ発想で驚いた!

多分欧州にはそんな国もあるのでしょう。
賛同するバレエダンサーさんのコメントもありました。

でもさー


震災による東北復興支援として、当地の伝統芸能の公演が毎年神奈川で開催されているんですが、いとこが携わってるので見に行ってます。

特産品の販売もあったりしてとても楽しいんですけど、それほど規模の大きな催し物ではありません。
舞台に上がる団体(正しい呼び方がわからない)は、きっと仕事の合間に手弁当や地元の支援で細々と伝統を繋げているんだろうって感じがすごく伝わってくるんですよ。

そういう状況の伝統芸能は日本中にあるはずなので、悪いけどそっちが先だよ。


そもそも公的な予算なんて何かあればすぐに削られたりするし、そこに頼るのは一番不安定な状況に身を置くことになるよね。
演劇も2.5次元という分野を作り出し、歌舞伎でさえもスーパー歌舞伎で新しい客層を掴む努力をしてるんだから、バレエも自立を目指すべきなんじゃなっすか。

そんなことを考えたことも忘れてましたが。




ここに来てヤマカイさんが「エンタメバレエ」という新しい形を日本に根付かせようと、昨年から活動を始めているという情報を掴みました!!

エンタメバレエ
わかりやすく言うと、かしこまらずに楽しく見れるバレエ。
さらにわかりやすく言うと、バレエ界の劇団四季のようなものを作りたいのだそうです。


去年の夏にアメリカで所属しているバレエ団を率いて日本公演を行ったときの演目は「ジャングル・ブック」、観客の半数がバレエ観劇の経験がない人だったそう。


チャンネルでは出演者の人となりに迫ってみたり、公演中の楽屋の様子なんかも惜しみなく動画にしてくれていて、ファンの方は相当楽しめてると思います。


次回の公演も決まっています。
今現在資金面はクラウドファンディング頼りなので不安も大きいとは思うけど、野望を叶えてほしいです。

前出のバレエダンサーさんの公演を観に来るお客さんが、バレエを知ったきっかけはヤマカイさん!なんてことがあるんじゃないかな〜。


自分たちが演じるものを崇高な芸術として技術を追求することもとても大事だけど、偏りすぎるといずれ見る人が減っていく。
"敷居が高い"から、視界にさえ入らなくなっていく。


間口をバ~ンと拡げて、それを維持することもめっちゃ大事じゃんね!

バレエも演劇もオペラもミュージカルも歌舞伎も、
未体験の人のほうが圧倒的に多いのだ気づき