このところ大飯原発の再稼働が問題となっています。

私は地質が専門なので、あの辺は活断層の巣窟であることは知っていました。そこで具体的に原発がどこにあるのか手持ちの資料で調べてみました。すると、驚くべきことがわかったので、順次記事にしていこうと思います。
(知っている人は知っているでしょうが)

今回は近畿地方全体の活断層の状況について書きます。


環境とエネルギーを考える
(藤田和夫著 変動する日本列島 より)

この図からわかるように、中央構造線(紀伊半島から四国を横切っている線)より北側の近畿地方は活断層が密集しています。そこで、敦賀ー淡路ー伊勢あたりを頂点とする三角形を「近畿トライアングル」と呼んでいます。


近畿トライアングルのでき方は↓

環境とエネルギーを考える
(藤田和夫著 変動する日本列島 より)

これは近畿地方が三方から押されているからで、その原因は太平洋プレート、フィリピン海プレートが沈み込んでいるためです。

この運動によって近畿地方は沈み、周辺の山地は隆起しつづけています。琵琶湖もその運動によって出来たものです。

このため、近畿地方では、破壊的な大地震が頻繁に起こっています。(阪神大震災もその一例)
この図の琵琶湖の西側のちょうど三角形の「辺」に当たる断層を「花折断層」といいます。この断層は17世紀に大地震を起こし、断層がせりあがって川を堰きとめ若狭湾岸の三方五湖が出来ました。

なんとこの断層の先にもんじゅがあります。またもんじゅのすぐそばに敦賀原発、美浜原発があります。
それだけではなく、琵琶湖の東岸にもA級の活断層があり、その先端付近にもんじゅなどがあります。


私事ですが、私は関西の会社に勤めていたことがあり、そのころ、花折断層上で大崩壊があってその調査にいったことがあります。岩盤がボロボロで、断層面あたりの破砕帯が真っ黒な粘土になっていたことが印象に強く残っています。どこかの大学の農学部のセンセイが杉ばかり植えたからだとか新聞で言っていましたが、これは間違いです。


それにしても、なぜあんな場所に原発を3つも建てたのか不可解です。それについてはこれから調査しようと思います。

                                                  つづく