徒然なるままに…

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日々の色々
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5月2日、3匹暮らしていた猫のうちの最後の1匹だった黒猫のピアノが虹の橋を渡って行きました。


ピアノは元々野良猫の子で、保護したボランティアの方から引き取った子でした。

なので生まれた日は正確にはわかりません。

引き取って直ぐに診ていただいた獣医さんの見立てでは5月生まれだろうとのことでした。

今年で満16歳を迎えたところでした。


ピアノがうちに来たのは8月の中旬でした。

その時私は息子を妊娠中でした。


野良猫の子どもだけあって、最初はかなり警戒心が強く、家の中の隙間のあちこちに隠れていました。

それでも先住猫のシロフォンには数日で慣れて、いつもシロフォンにくっついているようになりました。


そして息子が産まれてからは息子に寄り添い、息子が泣けば心配そうに慰めるようになりました。

多分ピアノはうちの人間の中で息子のことが1番好きだったのではないかと思います。


ここ一年ほどは歳のせいか段々と食が細くなり、少しずつ痩せていっていましたが、それでも歯もしっかりしていて、最近までカリカリのドライフードを好んで食べ、時々は粒の大きな犬の餌もつまみ食いするほどでした。

このまま緩やかに年老いてまだ数年は元気に過ごせるのではと思っていたのに。


息子の受験が終わり、落ち着いてきた頃から急に具合が悪くなってきました。

食欲が落ちて吐くことが増え、病院に連れていくと腎臓が悪くなっていました。

腎臓が悪くなる猫は多く、うちで暮らした猫3匹も皆腎臓が悪くなりました。

それでもピアノはシロフォンの時ほど急激な悪化ではなかったため、薬を飲ませ少し症状を緩和する事ができたかなと思いますが、それも1ヶ月程度の間でした。


最後まで自力で水を飲みに行き、トイレもかなり頑張っていました。

食欲はなく全く自分では食べなくなったため、シリンジで液体の療養食を与えたりもしましたがそれも受け付けず。


5月2日の朝、学校に行く前の子どもたちに見守られながら旅立って行きました。

受験が終わった後のゴールデンウィークで、遊びに出かける予定も入っていましたが、ピアノのことを1人にできないしたくないと思い、私だけは留守番しようと思っていたのですが、それを察するかのように逝ってしまいました。


ピアノが亡くなる前日、私の夢にシロフォンが出てきました。

シロフォンのすぐ後をピアノがついて行ったんです。

シロフォンが迎えに来てくれたんだ、これでピアノは寂しくないとほっとする反面、まだ連れて行かないで欲しいという気持ちもあって、ピアノが亡くなるまで夢のことは家族に話せませんでした。


でもピアノはシロフォンのことを本当に大好きだったから、シロフォンが逃げるくらいに付き纏ったりして嫌がられたりもしたけど、ちゃんと迎えに来てくれてよかった。よかったね。


これでうちにはことちゃんだけになりました。

ことはピアノがいなくなった事がわかっているのかいないのか。

わかっていないことはないと思うのですが、探し回るとかそういう感じはありません。


動物たちが先に逝くことはわかってるけどやっぱりとても悲しくて寂しい。

いつか私のこともちゃんと迎えに来てくれるだろうか。

その時が来たら迎えに来て欲しい。

それまでもう少し待っててね。

またいつか会おうね。


幸せな時間をくれてありがとう。