こんにちは。永遠の後期研修医●●です。

 

以前より当院では誕生月検診で年1回の胃内視鏡検査を患者さんに勧めています。

しかし実際の現場ではそうやって検査を受けて早期発見・早期治療が出来てよかったですね、

といった実感があまりなく、本当に有益なのか疑問に思っていました。

 

最近になりEBMの視点でさまざまな文献を読むようになり、少しでもその疑問が解決できないかと、

いつも考えていました。

 

はたして胃内視鏡検診は有用なのか?有用であればどの程度有用なのか?

わかる範囲で検証していみたいと思います。

 

まず注目すべき点は2014年の有効性評価に基づく胃がん検診ガイドラン(http://canscreen.ncc.go.jp/pdf/iganguide150331.pdf)です。

これによると「50歳以上で2-3年に1回の胃内視鏡検診を勧める」となっています。

 

つまり年1回はあまり根拠がないことがわかります。

それ以外に韓国では75歳以上の内視鏡検診は勧めないと記載されています。

まあ高齢者になると他の病気の問題や寿命の問題も出てくるので医学的介入の有効性が乏しくなるということでしょう。

 

それと胃がん検診の有効性の程度としては「30~50%の胃がん死亡率減少効果」があると言われています。

 

では次に韓国から出された文献について検証してみます

 

(パート2に続く)