今日はテレビドラマの撮影だったんですけど
まだ書いていいのか確認が取れないので
他のことを書きます。


今の若い人(だいたい30歳以前)はわからないでしょうし
年代が近い人でも地区によって違うんでしょうが
ぼくらが子供の頃には

夏休みの友

という夏休みの宿題小冊子がありました。

夏休みの友 Wikipedia


僕は嫌な子供だったので、
サザエさんのカツオくんや
ドラえもんの、のび太くんみたいに
夏休みの終わりに宿題で苦しんだことがありません。

夏休みが始まって数日で
宿題をすべて終わらせてしまう子供でした。
もちろん内容は適当ですけど。


母は、そんな僕を見て
残りの一ヶ月以上を遊んで過ごしていると
馬鹿になると思ったのでしょう。

「偉いわね。じゃあ毎日これをやりなさい」
と追加の参考書やドリルを買ってきたものです。


結果として僕の頭が良くなったかというと
そんなことはなく、
いくら勉強を先にやっても
遊び呆けている訳にはイカないんだと悟り
とても怠け者の子供になりまして
今に至ります。

学習能力のない僕には
毎年そんなことが繰り返されていたわけです。


さてある年。
いつものように宿題(夏休みの友)をささっと終わらせて
夏休み中、二度と開くことはなく、
8月の終わり頃に、確認のために
もう一度だけ夏休みの友をペラペラと
めくっていて驚きました。


さようなら夏休み

こんな素敵な文句が見出しを飾ったページが
一番最後にありました。

本文には
「あなたが毎日楽しく過ごした今年の夏休みは
あなたにとってたった一度のものです
もう二度と過ごすことはできません
その思い出をしっかりと胸に刻んで
新学期にむかいましょう」

そんなことが書かれていました。


なぜかわからないんですけど、
小学生の僕にはこの文章と
さようなら夏休みという一文が
ひどく悲しく思えて
「そんなこと書くなよ」
なんて思いながら
夏休みの友にボロボロ涙を落としました。

今でも夏の終わりになるとこのことを思い出します。


そんなこと書くなよ……と思ってしまった人。

ごめんなさい。
来年の夏休みも楽しいと良いですね。