吉村 昭 著 間 宮 林 蔵(上)(中)(下) | kasatakakt66

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睡蓮(すいれん)

                                     

 

 

 

 

 

最も印象に残ったのは、樺太調査の苦難を描いたシーンです。厳しい

自然環境の中、食料不足や病気、アイヌとの衝突など、様々な困難に

直面しながらも、林蔵は調査を続けました。彼の強い意志と忍耐力には、ただただ感服するばかりです。
樺太北部、東韃靼(だったん)で樺太が大陸との地続きでなくて、島であることが解決されたところで、この物語を終えても良かったのではと思いました。
林蔵は、探検家としての情熱と忍耐力、そして幕府への忠誠心を持ち合わせた人物です。しかし、同時に、両親への想いなど、人間としての弱さも持ち合わせていました。そんな彼の複雑な人物像が、見事に描かれています。

この本を読んで、林蔵の探検精神と忍耐力に深く感銘を受けました。彼の功績は、現代にも大きな価値を持っていると思います。地図に間宮海峡があることが凄い実績だと思います。

 

 

おしまい