新年明けましておめでとうございます。
22年末に色々ありすぎて、ドタバタしながら年越ししたものなので、ぼんやりとしたまま23年を迎えたジャニヲタです。
生まれて24年目となる今年始まって1週間。
呑気に生きているのですが、今日ふと考えたことがあったので、整理ついでに書いてみようと思います。
アイドルってなんだろう
22年の中でも色々スキャンダルやら熱愛報道やら匂わせやら、とにかくアイドルヲタクの人なら一つは確実に遭遇したと思うんです。(まぁ毎年のことですが)
で、特に誰と誰が付き合ってる〜、彼女/彼氏と歩いてる〜とかでヲタクは阿鼻叫喚するわけですね。
そして最近それに対してある意見が出てきているわけです。
「アイドルだって人間だから恋愛ぐらいする」
「恋愛禁止は時代に合わない人権侵害!」
「恋愛ぐらいで降りるって本当に担当?」
この意見、私は何も間違ってないと思うんです。ただ、問題なのは100%この意見がぜ〜んぶ正しい!とは言えないところ。
これからのアイドルの難しさというか、『アイドル』という単語自体が難しい時代になってきたな、と思うきっかけになったのが、岡田奈々さんの熱愛報道➡脱退の流れです。私はAKBのヲタクでは無いので、細かい流れやあの件に関連した総監督さんの発言などに関しては省かせて頂きますが、AKBの世代だった人間としては、『AKBのアイドル像』は崩れたなぁという印象でした。
私はアイドルという言葉に内包される『疑似恋愛の売買』こそが、アイドルとヲタクがやり取りしている商品のひとつにあると考えています。
そして、本当に申し訳ないけど、これがアイドルと名乗る以上は80%を占めているとも思っています。
ファンに対しての感謝と愛情を向けるからこそ、ファンは着いていくし、恋愛ソングやら写真やらが売れまくる。好きな人が喜ぶ姿が見たい、好きな人のカッコいいところが見たい、が『疑似恋愛の売買』を成り立たせているのがアイドルです。
つまり、ジェンダーだなんだと言われる時代に、〇n〇nの表紙の上裸やら露出に喜び、某特集に興奮し、思い切っ切り変態じみた言動をするのがドルヲタです。容姿差別もアイドルが言えば炎上するのに、ヲタクが容姿を叩くのは許される。ドルヲタこそ人権を語る資格がないというのは、間違いない。
ただ、ここで注意すべきなのは、その売り方をしてしまっているのはアイドル側であること。商品のひとつとしてその身を売り出してしまっている以上、それが売れなければ向こうも赤字です。身を切って需要に対する供給を行う職業とも言えるでしょう。
ここで、冒頭で紹介した3つの意見について考えてみましょう。
アイドルだって人間だから恋愛くらいする
間違いなくその通りです。アイドルだって人間ですから恋愛くらいします。ただ、恋愛が報道された時に無意識のうちにファンに植え付けられるのは、『第一優先では無くなった』という事実です。つまり、『疑似恋愛の売買』を『この人はファン越しに彼女に行っている』もしくは『恋人の為お金を稼ぐ用にヲタクを嘯いている(意地悪な言い方ですが)』と思われるのも事実として存在してしまうのが現実です。
アイドルの恋愛禁止は人権侵害!
これも50%は間違っていないかと。ある意味仕事上の不文律の機密事項に恋愛という項目があるのがアイドルというものでしょうし、仕方がないとはいえ、熱愛が出たからと言って誹謗中傷に繋げるファンにはこれを言っても良いと思います。
熱愛が出たくらいで降りるって本当にファンなの?
これは申し訳ないんですけど、現実にこれで降りる時って、割ともう既に心奪われてる別の何かがあるときが多い。既にではなくても気になってるものがあると本当に早いです。そしてこれこそが悲しいかな、恋愛がアイドルに齎す最大の赤字要因である『貴方じゃなくて良くなった』の最たるものですね。アイドルが『ファンがいないとダメだよ!』の皮を剥がすと同時に、ファン側も『貴方じゃなくても良かった!』ってなる。気づきってやつです。悲しい。
アイドルってなんだろう
私は先程までアイドルは疑似恋愛の売買が八割だと言う意見を前提で話を進めてきました。それでは、残りの二割ってなんでしょう?
いわゆる歌、ダンス、パフォーマンス。最近ではここに本腰を入れているkpopが日本でも人気ですよね。
疑似恋愛の売買が八割とは言い難いほど本格的にきちんと下積みを積まれたkpopアイドルなら、恋愛しても問題ないのでしょうか?
答えは否です。
酷い時には脱退の請願を出されるほど荒れるグループもあったりするぐらい、グループ在籍中の結婚はかなり難しい。歌とダンスのレベルが違うとは言っても、ファンが荒れるポイントは同じ。折角歌が上手いのに、ダンスが上手なのに、女の子を取っかえ引っ変え、彼氏と匂わせなんてすれば、いくらkpopアイドルでも猛烈な批判の嵐です。
ライブや歌に力を入れているハロプロでも、恋愛報道が出て直ぐに卒業された方がいました。
何故恋愛がダメなのか、という問いにこれで答えが出てしまった気がしませんか?
自分の担当は今もジャニーズにいますし、尊敬する先輩として結婚された方を出されています。もちろんそれ自体には何も思いません。彼にとっては刺激を受けて憧れる素晴らしい方でしょうし、それはなにも悪いことではありません。だって私にとってではなく彼にとっての憧れですからね。
ただ、『アイドル』という通称を使う以上は、恋愛・結婚は自身の印象を大きく変化させてしまうものであり、それを受け取るファン側からの価値の算定はかなり変わるでしょう。一般の人でさえ「父親になって丸くなったね。母親になって強くなったね」なんて言うことがあるのですから。応援されているのは芸能人でも、応援しているのは一般人です。
卒業と脱退を別にすれば、アイドルは結婚すれば自然とアイドルとしてなんて誰も見なくなります。恋愛の質問はなくなり、理想のタイプは聞かれなくなる。その頃から自然とそのタレントの担当でさえ、アーティストとして見るようになる。嵐や東山さんでさえ、凄いなぁとは思ってもアイドルにはもう見えません。少年隊の頃を知る私の母でさえも、アイドルと言うよりパフォーマーだと言っていました。
アイドルでいられる時間をどう捉えるかは本人次第ですし、どうしたいかも本人たちの自由です。ただ、永遠のアイドルなんてものは、本当に少しだけ残ったファンの間でしか言って貰えないというのが現実なのでしょうね。
アイドルってなんだろう
読んでくださった方でアイドルとは何か答えが出た方がいましたら、ぜひ教えて欲しいです。