前回は8810系の中でも大阪線に所属する8811F(FC11)の実車を観察しましたが・・・

今回は8810系の兄弟車、9200系を見ていきます。

 

9200系は、当初京都線での使用を想定して3両編成で誕生しました。8810系の3両バージョンです。

しかし3両編成の需要が減少したことに伴い、中間にサ9350を編入して4両編成化されました。このサ9350のみVVVF車体で製造されたため、当初の3両より裾が下がっているのが特徴的です。

ちなみにこのサ9350は大阪線への9820系投入を見越して後にサ9310へ改番され、現在に至ります。

現在9200系は3編成が大阪線、1編成が奈良線系統で運用されています。

今回見ていくのはB更新が施行された9201F(FC51)です。

上本町方先頭車のTc9301から見ていきます。

こちらは海側の運転台寄り。

優先座席が海側山側共に設置されています。

海側の中間連結面寄りです。

座席は山側のみに設置されており、海側が車椅子スペースとなっています。

次に山側の運転台寄りです。

山側の中間連結面寄り。

夕方に撮影したため、お客さんが多めです。

次にT9311。後から製造され、編入された車体です。

こちらは海側の青山町寄り連結面。

この位置には海側山側共に座席があります。

上本町寄り連結面の写真は撮り忘れました()ので、上記のTc9301の海側・中間連結面寄りの写真からある程度判別します。

海側の青山町寄り連結面です。

妻面窓が埋められ、消火器が設置されています。

この車体で妻面に消火器つけられたの、現時点ではこの9200系のT9310だけではないでしょうか。

続いて山側の上本町寄り連結面です。

こう見ると、当初からのTc9301と後から編入されたT9311の車体の違いがはっきりします。

上本町寄り車端部側の優先座席は山側にのみ設定されていることが分かります。

山側の青山町寄り連結面です。

こちらは海側山側共に優先座席が設定されています。

次にM9201に移ります。パンタグラフ付きの中間電動車です。

まず海側の上本町寄り連結面。優先座席は海側山側共に設定され、海側の妻面窓は埋められて消火器が設置されています。

こちらが埋められた妻面窓部分です。

向かい合うT9311の海側、青山町寄り連結面の妻面窓も海側が埋められていますので、この9200系に関しては中間車に設置された消火器が向かい合っているということになります。

次に海側の青山町寄り連結面。

優先座席は海側のみの設定です。

また車椅子・ベビーカースペースは海側の扉側の窓部分に設定がされていました。

続いて山側に移ります。

こちらは上本町寄りの連結面。

続いて海側の青山町寄り連結面。

携帯電話マナーモードの喚起ステッカーが窓に貼ってありました。

また、このM9201は弱冷車の設定がなされている車両でもあります。

海側、上本町寄りの写真です。弱冷車ステッカーの位置を記録しました。

続いて海側の青山町寄り。方向幕の下に弱冷車ステッカーがあります。

山側の方向幕下部です。

弱冷車ステッカーの位置を確認。

続いて山側、青山町寄りの弱冷車ステッカー。

最後に青山町寄り先頭車のMc9202です。

まず海側の妻面寄りです。

優先座席が海側のみ存在し、山側は車椅子・ベビーカースペースとなっています。

海側、運転台寄りです。

海側山側共に優先座席が設けられています。

続いて山側の妻面寄り。

そして山側の運転台寄り、となります。

今回は青山町行き快速急行に入っていたFC51を撮影しました。

 

9200系、後から編入されたT9310もさることながら、8810系とはB更新における中間車の消火器設置位置が異なっていました。

いろいろ違いがあって8810系との比較しがいがありました。

何かのご参考になれればと思います。