今回は、私自身をタロットで占ってみたときの記録を、こうして書き残しておこうと思います。

「え?自分を占ってもいいの?」

と思われるかたもいるかもしれません。

占い師の中でも意見が分かれるところなんですが、私の考えも含めてお話していきますね。

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■「自分を占う」ことについての私の考え

まず前提として、占い界では「自分自身を占うのは避けたほうがいい」と考えるかたもいれば、「必要に応じて占ってもかまわない」とするかたもいます。

私は、後者の「占ってもいい派」です。

ただし、「なんでもかんでも占っていい」という意味ではありません。
大事なのは、〝中立の立場〟でいられるかどうか。つまり、自分の気持ちや期待、怖れなどに引きずられず、客観的にカードの示すメッセージを受け取れるかどうか、だと思っています。

感情が揺れているときに占ってしまうと、「きっとこう出てほしい」という期待が無意識にカードの解釈に入りこみ、偏見になってしまうんですね。
だから私は、「今、冷静に自分を見られているな」と思えるタイミングでだけ、自分自身にカードを引くようにしています。

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■今回の占いテーマと使用デッキ

今回は、「最近ちょっと気になることがあるな……」と感じた自分に対して、「今の私に気づきをください」というシンプルなテーマ(占的)でカードを引いてみました。

使用したのは、ライダーウェイト版のタロット。
大アルカナ22枚のみ、正位置のみで引いています。

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■引いたカードとその解釈

今回出たカードは、以下の3枚です。

① 現状……恋人(The Lovers)
② 課題……力(Strength)
③ 展望……戦車(The Chariot)

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①「恋人」〜今の私は〝つながり〟の中にいる

まず「現状」に出たのは「恋人」のカード。
このカードを見たとき、真っ先に感じたのは「人との関わり」がテーマになっていること。

このカードは、「もっとたくさんの人と関わる時期に入ってきている」とも読めるし、「すでに人とのつながりが増えていて、交流が活発になっている」とも取れます。

どちらにしても、「ひとりで悩んでいるより、人との関係性の中でヒントや気づきを得られる状態」にあるのかもしれないな、と感じました。

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②「力」〜バランスをとる力が問われている〜

「課題」に出たのは「力」のカード。
これは、「力づくで何かを変える」カードではなく、むしろ「穏やかで粘り強いエネルギー」を象徴しています。

今回の流れの中では、「人との交流や対話の中で、バランスを保ちながら自分の想いや意見を伝えること」が課題になっていると感じました。
無理に合わせすぎず、でもぶつかりすぎず。相手を理解し、自分も大事にする。
そんな「ちょうどいいバランス感覚」が、今の私には求められているのかもしれません。

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③「戦車」〜前進と成長の兆し〜

「展望」に出たのは「戦車」のカード。
これは「前に進む力」「行動」「目標達成」などを意味する、非常に前向きなカードです。

ただ、このカードには「両極をまとめながら進む」という側面もあります。
つまり、「いろんな感情や状況が入り混じる中でも、自分の軸をもって進んでいけば、さらなる躍進が待っているよ」とカードが背中を押してくれているような印象を受けました。

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■自分を占うということの意味

こうして自分自身を占ってみると、頭の中のモヤモヤが整理されて、「ああ、私は今こういうことに向き合ってるんだな」って気づけるんです。

もちろん、これは「当たり / ハズレ」ではありません。
カードはいつも、今の自分に必要な視点やヒントをくれているだけ。
それをどう受け取るかは、自分次第。

これからも、占い師として、人として、自分自身の内側を見つめる時間を大切にしていきたいなと思います

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最後まで読んでくださってありがとうございました。