徘徊と言われ、お巡りさんから度々電話
あてもなくウロウロしてるわけではなくて

その人は主婦だったわけで
今も主婦でいるつもりで
お母さんであって
妻であって
仕事をしている夫のために
学校に行ってる(行ってた)子のために

ごはん作らなきゃ
買い物いかなきゃ

根っこに残ってる本人の気持ち
家庭での役割
役割を果たそうとしたうえでの動き

でも、わからなくなってきたことが
できなくなってきたことが
ちょっとずつ増えてきて

でも、本人なりにやらなきゃって
気持ちがあるわけで

その人の気持ちに寄り添って
こんなふうにしたかったんだね
こうしたらできるかな

訳のわからないことばかりして
周りに迷惑をかけて
事実はそうかもしれないけど

本人を変えようと押し付けても
イヤなものはイヤなんだし
やるわけないよ
自分だってイヤなことやれと言われても
イヤなもんはイヤだよね?

まずその人を知って
こうしたかったんだねを見つけて
寄り添ってみる

わかっちゃいるけど
根気もいるし、忍耐も
腹を据えなきゃできないことかも

家族なんて
しっかりしてた
元気な何でもできる
それが当たり前のお母さん像
そこを覆す作業にも時間がいる

目の前のその人の今
そこから遡って寄り添ってみる
過去があっての今なんだよ