3月上旬から母があまり食べらなくなり、私が断食から帰ってきても一向によくなる気配がないため検査に。膵臓癌末期。すでに腹水も溜まっていた。

手術はすでにできず、抗がん剤治療も延命治療も一切断った母の最期を今毎日みせてもらって、改めて人間ってこんなに強い生き物なんだと知った。

自分に言い聞かせるように、「私の思い通りの人生や。」と何度も呟く。

人に迷惑をかけるのが何よりも苦手。
「何歳まで生きるんやろう」
「ボケるのが一番イヤ」
とずっと言い続けていた母は、「この歳で逝けるんならホンマに望み通りや」「本当に私はついてるなぁ」と繰り返す。 

初めは余命を知りたがっていたが、余命は単なるデータでしかない。はっきり伝えない私達に、「あと1〜2ヶ月やと思う」と口にした途端、余命を聞くことはなくなった。データなんかより、本人の身体の感覚がきっと何よりも正しいのだろう。

先週父が迎えにきたらしい。「2日連続で何も言わずに私の横に座ってたで」と。

毎日覚悟はしてるつもりだけど、ふとしたときに涙が溢れてくる。



言い忘れたことはないかな。
今私はどうしたいのだろう。