隣人がストーカーなのではないかとビビってましたが、これといってヤバい行動を起こすこともないので、もしかしたら表立って事を起こせないような小心者なのかもしれないと思ってました
なので、とにかく会わないように避けてやり過ごしていれば案外普通に暮らせるかも、と思い、とりあえず相手の出掛ける時間と帰宅時間を把握しようと思いました
で、隣が家に帰ってきたらしき音が聞こえたときにこっそりドアの覗き窓を見てみたら…
ぶつぶつとなにか独り言を言いながら家に入っていく隣人の姿が
その姿を見て、もしかしたら隣人は精神的な病なのではないかと疑いを持つようになりました
もし病気なのだとしたら、多少のことは仕方ないのかもしれないと思い始めていたとき、多少じゃ済まされないことが起こりました
夜中に、なにかが玄関扉に当たるような音がしたんですよ
コツン、コツンと
ノックというほど連続してないのですが、確実に何かが当たっている音が
建物の構造上、隣と玄関扉の位置が近いため、たまたま荷物なんかが当たってしまったのかもしれないと思いつつ玄関扉に近付いてみると、なにやらブツブツ言う声が聞こえてきました
「◯×△…」コツン
「◯×△…」コツン
どうやら、何か呟きながらうちの扉を叩いていたようでした
しかも、奥の部屋にいたら気付かないかもしれないぐらいの軽い叩き方で
何を言ってるのかはあまり聞き取れませんでしたが、一部聞こえたのが、明らかにうちの中での会話を拾ったようなものでした
そんなに大きな声は出してないはずなので、聞き耳をたてていたのかも知れません
何にせよ、確実にうちの様子を監視しているということはわかりました
何かにつけてスイッチ音を鳴らし、聞き耳を立て…
いつか突然乗り込んできたりするのではないかと怯えて暮らすようになりました
しかしそれからしばらくは、相変わらずスイッチ音は続いていたけど特に何かをしてくるようなことはなく、不気味ではあるけど思いきった行動はしないんだなーと少し油断してたのですが
春が近付いてきた頃、スイッチ音が大きくなってるような気がしてきました
なんだろ、最近大きいな
ご機嫌斜めなのかな?なんて思ったりしてたんですが、ある日、明らかに今までと違う鳴らしかたをしてきたのですよ
普段は帰宅時とトイレから出たときに2~3回鳴らすだけなのに、こちらがトイレに入ってる間ずーっと鳴らし続けてたんですよ
バチ、バチ、バチ、バチ…と
どうも様子がおかしい
これは何かやらかす前触れなのでは…と恐怖しました
すると翌日、案の定やらかしました
また前のように、夜中に扉をコツン、コツンと軽く叩く音が聞こえてきました
しかも今度は、呟きではなく呻き声のようなものが聞こえました
怖すぎて固まりました
そして警察を呼ぶべきかとも思いましたが、呼んだところで注意を受けてまた隣で暮らすのだろうと思うと後が怖くて出来ませんでした
そしてこの件で、隣人が精神的な病を持っている可能性が高いと感じるようになりました
精神的な病を持つ人は、春先になると悪化することがあるという話を聞いたことがあったので、もしかしてソレなのではないかと
そしてその翌日から、また驚くほど静かになりました
波があるあたり、病気のように思えてなりませんでした
自分なりにそういった病気について調べたところ、躁の後に鬱になったりとかするようなので、その状態なのでは、と
ここからは私の想像ですが、もし病気なのだとしたら、向こうがうちを監視してるのは、うちに監視されてると思い込んで警戒していたのではないかと
うちのトイレに反応してたのは、うちがトイレから様子を窺ってると思ってたのかも知れません
トイレから様子を窺うなんて構造的に不可能なんですが、病気なら妄想でそう思い込んでしまったということも考えられますし
そして生活リズムが似ていることも、向こうを警戒させた一因ではないかと
偶然ではあったけど、やはり妄想で『時間を合わせて監視している』と思い込んでしまったのかもしれません
病気なのだとしたら気の毒には思いますが、たまたま隣に住んだだけの赤の他人を病気だからと気遣うなんてできません
そもそもうちはなにもしてないのに理不尽に怖い思いをさせられてるわけですし
何か打開策はないかと考え始めました