墓地写真 | つぶやきかさこ

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墓地という場所は、日常生活の中で、そう何度も訪れるところではない。
墓地というと、暗くて、悲しくて、怖い場所と思うかもしれない。
墓地は死者を埋葬した「死」の場所でありながら、
実は生者が死者を1つの「シンボル」とみたてて、
生者たちの「生」を生きていくための場所だ。
だから、ある意味では、暗くもないし、悲しくもないし、怖くもない。
生活感があって、人の行き来があって、そして死者との出会いの場でもある。

そんな墓地の「明るさ」「生き生きしさ」を撮りたいと思った。
墓地は日常生活のすぐそばにあり、1つの生者の生活の場の1つでもあり、
時に滑稽なほど生の匂いがする、雑然とした場所でもある。
有限の生を実感するために、いわば死者を契機に、
自分の生をよりよく生きていくための、前向きな場所でもあるのだ。
だから、そこに、祈りがある。
死者への弔いより、生者のお願いになるのはそのためだろう。

メメント・モリ~死を想え~という藤原新也の写真集に込められた意味を知った時、
それは1つの大きな生きるためのヒントになった。
死を意識するからまっとうな生が生きられると。
「死に物狂い」だとか「死ぬ気になれば」といった生を生き抜くための「はげまし」の言葉があるが、
日常生活を送っていると、しばし自分の生が果てしない「無限」に思えるけど、
実は生は限りなくはかない、有限なものでしかないのだ。
その人間の人生の有限性を常に意識して生きることができれば、
人生は充実したものになるのではないかと、そういうわけだ。
私の「明るい」墓地写真が、死を想う1つの契機となりうるのならば、これ幸いである。

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