来年4月30日に退位を迎える天皇陛下ですが、同年の4月10日には結婚60周年を迎えることになるそうです。

 

12月23日の今日、誕生日を迎えた天皇陛下がその記者会見の際にも美智子皇后に対する感謝の言葉をしみじみと述べられていました。

 

天皇の良き妻としてこの60年間を過ごされた美智子さまですが、女学生時代の恩師の教えに次のようなものがあるそうです。

『女性は2つのことが同時に出来ないと幸せにはなれない』

というものだそうです。

 

恐らく美智子さまはこの教えに従って、『良き母であること』、『良き妻であること』、『良き皇太子妃であること』のうちから、前者の2つを選択されたのではないでしょうか。

ですから、皇室では初めてとなる、自らの手で子育てをすることを実行されました。

それと並行して、常に皇太子(後に天皇陛下)を支えることに尽力していたのだと思います。

 

一時、皇后さまの活動としては物足りない、というパッシングをされた時期がありました。

そんな批判に苦しんだ時期もあったでしょうが、自分の決めた2つの役割を最後まで果たそうとしているのだと思います。

 

そんな支えがあったからこそ、国民の象徴として始まった新しい天皇制の下で誕生した初めての天皇として、立派な先例を残されたのではないかと思えるのです。 〔 カーネル笠井 〕