偏差値とは、平均点を偏差値50とし、偏差値40から偏差値60の間に、全体の約8割が分布するようにと考えられたものです。そして偏差値60を越えるのは全体の約1割、偏差値40を下回るものも全体の約1割となるように工夫をして考えられたものです。ですから、月例テストのような確認テストを作成するときには、平均点が60点、標準偏差が20となるようにするために、あれこれと工夫をしたものです。

 

 偏差値を求めるためにはまず標準偏差を求めます。まず平均点を出し、次に各自の得点と平均点の差を出してこれを2乗します。この値を全員分足してその平均を出します。この平均の平方根のうち正の数を標準偏差とします。標準偏差とは、平均点からの得点の散らばり具合を示す値となるのです。

 

 これを使って偏差値は次のような式で求めます。

 ・各自の偏差値=(各自の得点-平均点)÷標準偏差×10+50

 

 たとえば、平均点が60点、標準偏差が20のテストですと、

・このテストで90点をとると、そのときの偏差値は、

   (90-60)÷20×10+50=65 となります。

 ・このテストで40点をとると、そのときの偏差値は、

   (40-60)÷20×10+50=40 となります。

 

 また、平均点が45点、標準偏差が15のテストですと、

 ・このテストで90点をとると、そのときの偏差値は、

   (90-45)÷15×10+50=80 となり、

 ・このテストで15点をとると、そのときの偏差値は、

   (15-45)÷15×10+50=30 となります。

 

テストによっては、100点取っても偏差値が60だったり、90点取っても偏差値が80だったりすることもあるのです。

       〔 カーネル笠井 〕