最近、いろいろな場面で耳にするようになった言葉に『成長痛』というものがあります。
おもに3~5才の幼児に起きものとして認識されるようになり、少し前まで私の子供にも起きていました。
私は、この成長痛を中学生のころに経験しました。
中学生の間に身長が25cmも伸びたので当たり前の事なのかもしれません。
しかし当時はこんな言葉は耳にしたことがなく、成長痛という現象も、それ自体があまり認識されていなかったため、原因不明の痛みにただ一人理由もなく苦しんでいました。
この痛みは一年以上も続いたと思います。
ただ、
“関節は痛いけれども歩けないほどではない”
“太ももの筋肉は痛いけれども眠れないほどでもない”
そんなことで、あまり大事には考えることもありませんでした。
『そのうち何とかなるだろ』
ぐらいの気持ちでいて、いつの間にかこの痛みの事は忘れてしまっていたのです。
この言葉がよく使われるようになったのは、現在アメリカの大リーグで活躍中のダルビッシュ有投手が、高校野球で甲子園を沸かせていたころのことでした。
夏の甲子園が終わった後、高校三年生のダルビッシュ有投手が“成長痛”で悩んでいるという報道がされてからだと思います。
高校三年生になってからも成長していたのですから、あの長身になったのでしょうね。
あの長身から投げ下ろすキレのあるボールの威力は大リーグでも通用しているのです。
私はその後も病気でいろいろな痛みを経験してきました。
ところが、痛みが消えるといつもその痛みのことはほとんど忘れてしまっているのです。
どうやら私は、病気の痛みに関しては精神的な抵抗力があるようです。 〔 カーネル笠井 〕