最近、子供達と話していて、おどろいたことがあります。
それは、私の子供の頃のこだわりから考えると、とても有り得ないことでした。
私「プリンのカラメルソースって美味しいよね」
A「私はあんまり食べないで残しちゃうよ」
私「え~、どうやって残すの?」
A「かき出すの大変だもの」
私「プリンをお皿にのせて食べていないの?」
A[カップに入れたままスプーンで食べているよ。出すの面倒くさいもの」
私「プッチンプリンってあるよね。そのプッチンというのは、プリンを取り出すためのノブをプッチンと折るからなんだよ」
B「へ~、知らなかった。僕もカップのまま食べていた」
私の大好きなカラメルソースを残すのに驚いただけでなく、ほとんどの子供達は市販のカップに入ったプリンを、その容器に入れたまま食べていたのです。
子供の頃、初めてプリンを食べたときに上にのっているカラメルソースの美味しさにびっくりしました。
そのときからカラメルソースのとりこになってしまい、おこずかいをもらうとプリンの素を買ってきて自分で作って何個も食べていました。
粉末のカラメルソースを小量の水で念入りに溶いて作ります。
容器にまずカラメルソースを入れ、その上に水を加えて加熱して溶かしたプリンの本体を入れます。
冷やしてプリンが固まると、容器をひっくり返して皿の上に取り出すのです。
食べ方も、上にのったカラメルソースが周りにこぼれないように、いろいろと工夫をしたものです。
カラメルソースは砂糖水を煮詰めて作ります。
砂糖に少量の水を加えて加熱するのです。
途中、茶色になったときに火を止めて、重そうを加えてかき混ぜるとふくらんでカルメ焼きになるのです。
お祭りでは必ず売られていた定番のお菓子でした。
重そうを加えずにさらに煮詰め、こげ茶色になるとカラメルの出来上がりです。
これは、カチンカチンに固まっているので、細かく砕いて粉のようにしたものを小量の水で溶くとカラメルソースになるわけです。
ただ白くて甘かった砂糖が、あんなにこうばしくて美味しくなるのが不思議でした。
少し前、カラメルソースの味のとりこになっているのは私だけではないことを知りました。
それは、グルメ(?)なフランス人でした。
フランス料理では、多くの料理の下ごしらえとして、玉ねぎを長い時間をかけてキツネ色になるまで炒め、これにワインだのスープだのを加えて使っています。
この作業をすると、玉ねぎに含まれている糖分がカラメルに変化するのだそうです。
ですから、多くのフランス料理の下味にはカラメルソースが使われていることになるからです。
日本でも、シチューやカレーやスパゲティーのソースを作るときに、玉ねぎのカラメルソース作りをすることが多くなってきました。
でも、日本人はオニオンスライスなどでそのままの玉ねぎを食べることも多くあります。
きっと日本の玉ねぎは、そのまま食べても美味しいのかもしれませんね。 〔 カーネル笠井 〕