数年前の4月の中旬、高尾山に山桜を見に行ったときのことです。

 

高尾山の山頂から一丁平を経て城山へと続く尾根道には山桜がたくさん植えられていて、今も計画的に植樹が続けられているそうです。

そのため、自生しているミツバツツジなどの花や樹木の新緑と合わせて、この時期にはとても素晴らしい眺めとなるのです。

城山の山頂にはソメイヨシノの木もたくさん植えられていて、ここが一番人気があるようです。

でも、私が一番好きなのは一丁平です。

ここは、芝生の生えた小高い丘といった風情で、ここに寝転んで休むとそれまでの山歩きの疲れが取れるからです。

 

山桜の名所といってもここは山道で、急坂あり、でこぼこありで結構歩き疲れるのです。

さらにこの周辺には白樺がたくさん自生していて、白樺と山桜といったミスマッチが楽しめます。

 

この日も一丁平でお弁当を食べ、写真を撮り、城山、小仏峠と回り、小仏峠下のバス停からバスに乗り、高尾駅を経由して帰りました。

 

家に帰って、この日に撮ってきた写真をデジカメの拡大ツールを使ってすみずみまで見ていました。

すると、白樺の幹に少女の顔が写っていたのです。

もちろん、たまたま白樺の樹皮の模様がそのように見えただけであることはわかっています。

しかし、あまりにもリアルで、以前どこかで会ったことのあるような気がし、必ずどこかに存在する少女のように思えたのです。

白樺だから当然なのですが、白い顔に黒い前髪をまゆの上でカットし、目を細めた笑顔の少女です。

 

 

さっそく家族にも見せました。

妻 「そうにも見えるわね。」

さすがに年のせいか、冷めた反応です。

娘 「もしかして、これって心霊写真じゃない!」

さすがに若いだけに、素直な反応です。

 

あとで他の部分もいろいろと調べてみると、白樺の幹は皮がめくれているものが多く、その部分や節が黒く見えるために、いたる所に人の顔らしき模様がたくさんあることがわかりました。

 

しかし、私の頭に焼き付いてしまったこの少女の笑顔。

今後いつの日か、この笑顔の少女に必ずめぐり会うことがあるはずだと思えたのです。

 

高尾山の周辺の山歩きのコースで一番気に入っているものを紹介します。

 

JRの高尾駅からバスに乗り、終点の小仏峠下まで行きます。

ここから歩いて小仏峠に向かう途中で、景信山の登山コースに入ります。

景信山の山頂では名物の “なめこ汁” をいただきます。(平日はお休みです)

ここからは尾根道を小仏峠、城山と歩きます。

城山の山頂では “おだんご” をいただきます。

すぐ先の一丁平で、持参したお弁当を食べます。

(ここで心霊写真が撮れるかも。)

さらに尾根道を進み、高尾山に登ります。

ここでは富士山を眺めながらソフトクリームを食べます。

 

膝の調子がまだ良いときには、稲荷山コースか沢下りコースを通ってふもとまで下ります。

でも膝の調子が悪いときには、途中からケーブルカーかリフトを使います。

 

インスタ映えする心霊写真が撮れるかも知れません。

是非、チャレンジしてみて下さいね。 〔 カーネル笠井 〕