『ジャズ喫茶 ちぐさ』90年の歴史に終点〈2022.4.10閉店〉 | 歴史の散歩道~KANAのひとりごと

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約90年愛されてきたジャズ喫茶が閉店

横浜市で、およそ90年にわたって愛されてきたジャズ喫茶が、施設の老朽化などのため、今月、その歴史にいったん幕を閉じました。
今後は横浜のジャズの文化を伝え続けていくため、ジャズミュージアムに建て替えられることになっています。

横浜市の野毛地区にあるジャズ喫茶「ちぐさ」は、レコードでジャズを聴きながら、こだわりのコーヒーを楽しめる店として長年親しまれてきましたが、建物の老朽化などを理由に、10日で閉店になりました。
閉店前の3日間は、店の思い出を語ってもらおうとファン感謝祭が開かれ、大勢の人たちが訪れました。
20歳の頃から通い続けているという常連の男性は「寂しいですけどしょうがないですよね。すばらしい、日本一のジャズ喫茶だと思います」と話していました。
また、閉店を聞いて東京から来たという男性は「ただでさえジャズ喫茶は減ってきていますし、これだけ歴史のある店がなくなってしまうのは寂しい」と話していました。
店の代表の藤澤智晴さんは「ありがたいですね。ちぐさがたくさんの人の居場所だったんだなと改めて思います」と話していました。
ちぐさが、横浜市の野毛地区に誕生したのは昭和8年。
当時20歳の青年、吉田衛さんが店を出しました。
しかし、太平洋戦争末期の昭和20年。
空襲によっておよそ6000枚あったというレコードとともに店は焼けてしまいます。
それでも、吉田さんのジャズへの思いが冷めることはなく、知り合いや友人などからレコードを提供してもらい、昭和23年に店を再開させました。
戦後の自由な空気のなか、再開した店には以前にも増して多くの人が集まるようになります。
後の世界的ジャズプレーヤー、秋吉敏子さんや日野皓正さんも若き日にちぐさに通いつめていたといいます。
その後、マンション開発の影響で平成19年に再び閉店になりましたが、ちぐさを残したいと願う熱心なファンたちが集まって運営法人を立ち上げ、平成24年に今の場所に復活させました。
紆余曲折をへながら横浜の地で愛されてきた「ちぐさ」は、創業から通算でおよそ90年の歴史にいったん幕を閉じます。
今後は、横浜のジャズの文化を伝え続けていくため、ジャズミュージアムに建て替えられることになっています。
完成予定は来年、令和5年で、今の場所に2階建ての建物が建設される計画です。
写真や貴重なレコードなどで横浜のジャズの歴史を知ることができるほか、過去のちぐさの店内を再現した喫茶コーナーも設けられるということです。
建設費用のおよそ1億円は運営法人の資金や寄付などで賄う予定です。
ちぐさが形を変えて残っていくことに、ファンからは喜びの声が聞かれました。
常連の男性は「ジャズミュージアムでは、野毛に受け継がれてきたちぐさの姿が再現されると聞いているので、できたらすぐに行きたいです」と話していました。
寄付は、ちぐさのホームページからできるほか、横浜市内のライブハウスなどに募金箱が設置される予定だということです。
ちぐさの代表の藤澤さんは「ちぐさは野毛にとっても、横浜にとっても大事な大事な文化遺産。新しいスタイルのジャズミュージアムを作り上げて、後世に伝えていきたい」と話していました。


現店舗での営業を終えた「ジャズ喫茶ちぐさ」=横浜市中区野毛町

横浜市中区野毛町にある老舗ジャズ喫茶「ちぐさ」が四月十日までで一時閉店し、創業九十年となる来年三月「ジャズミュージアム・ちぐさ」として新たな建物に生まれ変わる。現店舗は古く、建て替えの必要に迫られていた。新店舗は現在の場所に再建。全面ガラス張りで中の様子を見せ、街角での音楽ライブに気軽に立ち寄ってもらえるような場所を目指す。(神谷円香)


『カフェ巡り:ジャズ喫茶 ちぐさ』

そう言えば『シュベール大泉店』も、
2022.4.10で55年の歴史に幕を閉じましたね👋
 『カフェ巡り:シュベール』