『 有鹿 (あるか) 神社』
有鹿神社は神奈川県のへそ(中心)として、太古より大地から生命の息吹を発する地です。
相模国で最古の神社です。
有鹿郷(海老名市を中心とする地域)にあり、奈良・平安の昔には、相模国の国府を守護する神社として、広大な敷地と美麗な社殿、門沢橋にまで及ぶ参道、海老名耕地500町歩を有していました。室町の二度にわたる戦乱により荒廃しましたが、その後、海老名耕地の用水を守る「水引祭」の復興を通して、海老名総鎮守として、人々の崇敬を受けています。
有鹿神社には、鳩川の水源を守る「奥宮」(相模原市磯部の勝坂に鎮座)、中流を守る「中宮」(座間市から海老名市上郷に遷座)、相模川の合流点を守る「本宮」(海老名市上郷に鎮座)があります。
御祭神は、
本宮:有鹿比古命(アルカヒコノミコト)
奥宮:有鹿比女命(アルカヒメノミコト)
中宮:有鹿比古命と有鹿比女命。
【御神徳】
有鹿比古命は、男神の太陽神であり、有鹿比女命は、女神の水神である。
これらを合わせると火水(カミ)であり、人々は「有鹿大明神」と称え、親しみを込めて「お有鹿様」と呼ばれてきました。
お有鹿様は人間をはじめ動植物の生命(イノチ)を大地に生み出しこれを生育し、発展させあまねく守護する。この大地に水を注ぎ、光を与え、豊かな稔りをもたらし、人々の生活と農業を始めとする産業を守護し、また、災厄を祓い清め活力を与えます。 境内の社務所は常駐ではありませんが、境外の事務所は常駐です。(有鹿神社略記より)