高級ソープに二か月に一回生き続けられれば、相当に幸せな部類だろう、なんて確信をしていた18歳。当時周囲にいた連中は、宵越しで金は持たないと口には出さないけれど、金銭面でだらしない人ばかり。飲む打つ買うを実践し、目先の欲望に弱い人しかいなかった。
就職しても、上司でいい大学出てる人でも、風俗に行くとしたら、ショボい風俗ばかりで、高級ソープに日々節倹し貯めた金で行くなんてのはいなさそうな人ばかり。
おれと同じく、収入が低いけれど、ってのはいない人生だった。
で結局マンションも買ったよ、超高級ソープって結局人生を支えてくれるほどでもなく、飽きちゃったよ。
幸せって何だろう?そう悩んでいくうちに、人並み以上にいい人生を送っていながら、鬱になり、癲癇になってしまった。結構人生に支障を与える病気なのに、あっそう?なんて程度。全然悩んでもない。
正直突然「あと一か月以内に死にます」とか宣告されても、「じゃあ旅行しよう。で野垂れ死に」とか簡単に言えてしまいそうだ。
この程度の人生。この結論が、なんか重たい。