一般によく知られるように、乳がん患者は増え続けています。
私が乳がんと診断された当時(2006年)は、
たしか「23人に一人の割合」と言われたと記憶しています。
最新の情報(2013年)では、
日本対がん協会のサイトに掲載されている情報によると、
生涯に乳がんにかかる人の割合は、
「11人に1人」ということです。
私が、闘病していた当時から、
乳がん患者は増え続けているということは言われており、
治療方法を指南する書籍などはたくさんありました。
また、体験記の類については、
漫画仕立てや、小説風になっているものを
よく見かけました。
病院の待合室にも、冊子が置いてありました。
最初には、まず治療方法に関する情報が必要になるので、
その意味では、治療に関する本や、個人的な体験談も
参考になりました。
ですが、その次の段階に悩みとして訪れる
「気持ちのあり方」について扱った、
心の支えとなるような書籍は、見つけることができませんでした。
周囲にはいつも、あたたかい心で接してくれる
家族や友人がいましたが、
私は、自分で自分が分からなくなっていたため、
誰にも心のうちを明かすことができず、
とにかく心配をかけないことだけを念頭に置いていました。
当時の私には、それが精一杯の対応でした。
けれども、10年以上が経った今、
あのとき、私が心を固く閉ざしていたことが、
逆に周囲の人をどれだけ心配させ、
傷付けてきたかということに想像が及ぶようになりました。
ずっと人に話せなかった思いを
ここに少しづつ綴っていきたいと思います。
